読者からの質問

ワイン用のブドウを栽培しています。
土壌分析の結果、りん酸不足が判明していますが、石灰、苦土、加里が過剰です。
りん酸補給のためバットグアノを検討していますが、バットグアノに含まれる石灰分は悪影響を及ぼすかどうかをお尋ねします。

たまごやの回答

このたびはお問合せをありがとうございます。

『ワイナリーのブドウ栽培にバットグアノを使いたいが?』

ぶどう


りん酸補給としてバットグアノはおススメの資材です。
ですがそこで気になるのが、バットグアノに含まれるカルシウム分(石灰分=アルカリ)です。

《バットグアノ成分》
リン酸:27.60%
窒素:0.07%
加里:0.21%
石灰:37.16%
腐植酸(フミン酸):6.35%
ク溶性リン酸:17.32%
pH:8.4

バットグアノは、さんご礁が隆起し、そこにできた洞窟にコウモリが住み着き、その糞が堆積して、さんご礁のカルシウム分と結合してできたものです。
ですから骨格はカルシウムです。

このカルシウムが悪影響を及ぼすのか???

土壌調査により、リン酸分が不足しているということで、リン酸分を補給することだけならばリン酸分を多く含む化成肥料(単肥)を与えればよいということになります。

しかし、土壌調査の結果を受けて、不足しているものだけを補給してもうまくいかない場合が多いのです。

方向としては、土壌調査の結果を生かしつつ、毎年の施肥を増減して成分コントロールしていくのが一番いい方法です。

石灰・苦土・カリ分が多いのであれば、これらを抑えつつ、窒素、リン酸分が多くカリ分の少ない魚かす系の有機肥料を使います。(例:フィッシュサプリなど)

鶏糞系の堆肥を使っているならばこれを牛糞系に変えて10aあたり1トン(通常は2~3トン)くらいに減らし、様子を見ます。

石灰分、カリ分過多であることよりも、アルカリ度(pH)がどうであるかのほうが重要です。

アルカリ度が極端に高いのであれば、生育に障害がでますので、これは早急に調整する必要がありますが、そうでない場合はあまり気にする必要はありません。現状で毎年の収穫に支障が無いのであれば、土壌調査結果はそれほど気にする必要はないかと思います。

なお、リン酸補給としてバットグアノは有効です。

バットグアノには石灰分が含まれるので、これ以上石灰分を増やしたくないと感じるかもしれませんが、バットグアノに含まれる石灰は炭酸カルシウムなので、アルカリ度はそれほど高くなりません。デメリットを怖れるよりもメリットを重要視されることも、時には必要かと思います。

ワイナリーの場合は土壌の育成に重きをおくようです。
フランスのシャトーでは土壌作りに数十年もかけるといいます。
別の資材になりますが、トーマスくんなどの微生物資材を用いて、長い目で見てバランスの良い土壌を作ることをお勧めいたします。

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