トマトなどの大型果菜は収穫するにつれ栄養分が不足します。
あれだけの大きな果実ですから。

特に不足するのがマグネシウムとカルシウム。
ともに微量要素として把握されますが、微量ではなくむしろ大量に消費します。

なので、十分に補給してやることが品質向上や収量増加に結びつきます。

ということで今日はカルシウムの効かせかたです。

そもそも、カルシウムは他の物質と結合して水溶性ではない状態が得意です。
たとえばサンゴ。
サンゴはカルシウムでできていますが、水に溶けてないですよね?

たとえば、私たちの骨格を構成する骨。
これもカルシウムですが、水に溶けていません。

肥料としてカルシウムを効かせるには「水溶性」の状態であることが大事です。


水溶性のカルシウム、つまり水に溶けやすいカルシウム資材のキーワードは以下のとおり。

・乳酸カルシウム
・硝酸カルシウム
・酢酸カルシウム

この3つがカルシウム肥料としてよく効きます。

乳酸カルシウム

カルシウム剤のなかでも特に吸収が優れるのが乳酸カルシウムです。
カルシウム吸収後は水と炭酸ガスに分解され、薬害無く安全に使用することができます。サプリメント原料にもなっている製品です。
原料はL-発酵乳酸で、発酵且つL型の乳酸カルシウムです。

硝酸カルシウム

植物工場や水耕栽培で使われる定番の肥料です。
硝酸態チッソと水溶性カルシウムが作物に同時に吸収される速効性肥料。
7~8月の収穫追い込みに必須の肥料となっています。

酢酸カルシウム

カルシウムを酢酸で溶かし、水溶性の酢酸カルシウム状態に海藻のエキスをブレンドした資材が「カルシウム海藻エキス」です。含有する吸収のよい酢酸カルシウムと海藻のエキスの相乗効果で、品質向上に役立ちます。

基本的な使い方ですが、農業用に使用する場合は以下のとおり。
※状況に応じて適宜増減してください。

葉面散布…300-500倍 原液3-5L/10アール 月に1-3回散布
株元潅注…300-500倍 原液20-30L/10アール 月に3-4回散布
土壌潅水…500-1000倍 原液20-40L/10アール 月に2-3回散布

カルシウムを効かせて品質向上、収量増大に挑戦してください。

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