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[17]偽あしながおじさん

仕事をやめた後も、私は洗脳されたまま男との関係をだらだらと続けていた。

仕事をやめたことで私の収入は極端に減った。ご存知の通り、今まで働いて稼いだはずのお金も手元には殆どない。そんな私を哀れに思ったのか、男はそれから暫くは私からお金を引き出すことをしなくなった。まぁ、ただ単に私から引き出すお金がないと分かっていたから引き出さなくなっただけというのが本当のところではあるが・・・

それでも、あまりにも質素な生活をする私を見て本当に哀れな女と思い始めたのか、今までお金を引き出すために何かをしてくれることはあっても、無償で何かを与えることをしなかった男が、私に物を運んでくるようになった。

お米やパン・おかず・おかし・お茶やジュース等など、時折電話をかけてきては私の家に食べ物を届けてくれた。電化製品が壊れたと言えばすぐに買って届けてくれた。

男の店で働いていた頃よりも数倍優しく私に接してくるようになった男。そんな彼のことを「なんて優しい男なんだろう」と思い込み素直に受け入れる私。その当時、私の頭は完璧に男に洗脳されてしまっていたのがお分かりいただけるだろう。

ここの部分だけとると、男は私にとっていなくてはならない存在、いわゆる「あしながおじさん」のように写らなくもない。その当時は、「もし彼が私の前からが居なくなったら自分は本当にどうにかなってしまうのではないか。」と感じていたのではないかと思える程、男に洗脳されていたのは事実。今まで奪い取られたお金のことなんてどうでも良くなってしまうくらいに・・・

しかし、私が見つけた「あしながおじさん」の正体は、女から金を奪う為なら何でも出来てしまう「偽りのあしながおじさん」であった。

早乙女夢乃
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私のあしながおじさん(5)
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