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[02]男と女のちがい

男がアルコール依存症になるのは、社会的というか、周囲の環境ですよ、たぶんに。外では、接待、同僚とのつきあい、宴会も仕事のうち。家では毎日晩酌をするのが当たり前、男は飲むもの、というのが常識?なのですから。

毎日、日本酒3合(ビールなら3本)を10年以上飲み続けると、危険信号なんですが、いっぱいいますよね、まわりに。

女がアルコールに手を出すきっかけというのは、失恋や家庭の問題など、精神的なことが原因と言われています。若い女性なら、摂食障害(拒食症や過食症)からの移行や合併症の場合が多いとか。

ごく普通の家庭の3、40歳代の専業主婦もアルコール依存症になりやすいともいわれますね。30代は育児も一段落、40代になれば子供も大きくなり、することがない。空虚感というのでしょうか。それに、子供の進学、就職、結婚、家のローンなどなど、悩みはあるのに旦那は『お前に任せる』。これではストレスがたまります。旦那に連れて行ってもらうならともかく、外へ飲みに行けない専業主婦は、誰もいない昼間、こっそりお酒を飲むようになる。というのです。

その点、男は単純明快、ただの飲みすぎですから。この、酒量に関しても女は少しやっかいです。女は男より酒に弱いのだとか。個人差はありますが、女は日本酒3合を毎日続けると、早ければ5、6年で依存症になります。男の半分ですね。そして、肝臓をやられるのも早いんです。その理由は、

1、体格の差がある。体重があるおすもうさんなどは、強いんです。太る→血液量が多い→アルコールが薄まるという図式ですね。そして、女は肝臓が男よりも小さいのです。

2、女性ホルモンである『エストロゲン』はアルコール代謝を遅らせます。(更年期障害も関係あり、ともいわれます)そのうえ、女性ホルモンは、脳が酔ったと感じるのを抑制する働きがあるのだそうです。内臓はアルコールに弱いのに、脳は強い(反応が鈍い)のですね、困ったことに。

3、男は会社内で飲む訳にはいきませんが(たまにいますけど)、主婦にはとがめる人がいない。

4、沈黙の臓器といわれる肝臓は、悪くなっていても、わかりにくい。会社勤めですと、定期健診でわかる場合が多い。

といったところでしょうか。もうひとつ、重要な違いがあります。この駄文のテーマでもあるのですが、それは、『アルコール依存症の家庭』です。男のアル中家庭は、父ちゃんが酒をやめると、母ちゃんはニコニコ。普通の家庭に戻るのですね。

これが逆になると、酒の切れた奥さんはため息ばかり。旦那はムスッとして、腹の中で『オレだって、ビールを飲みたいんだよ!』。まさか、アル中患者の前では飲めないし、飲んで帰るわけにもいかないし。オレの人生だいなしだぁぁぁ、といった事が、起きちゃう。

それ以前に、奥さんの隠れ飲みがばれた時点で、旦那が奥さんを殴っちゃったり。『女の癖に、飲みやがって!』。でも、お酒がやめられないからこそ、依存症。『また、酔っ払いやがって!』・・・。アル中の母、暴力を振るう父、家庭はもう地獄ですね。

甘木有忠


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