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[03]『1日ビール2本まで、週に2日の休肝日を』のわけ。

 いくら、女性のアルコール依存症が増えているといっても、『自分の女房がアル中では?』と疑う旦那さんは、あまりいないと思います。『まさか。そんなバカなこと!』というのが、普通でしょう。

 なにせ、アルコール依存症(アル中)といえば男。しかも、昼間から酔払って、道端や公園で酒びんを抱きながら寝ている。といったイメージ(ドヤ街アル中)がありますから。

 でも、これはほんの5%程度。ほとんどの方は普通に社会生活を送っているかに見えるのです。必ずしも、泥酔するとか、暴れたりするとは限らないんです。

 WHO基準で計算すると、日本の飲酒人口6千万人のうち、230万人前後の方(3.8%。実に26人に一人)がアルコール依存症だそうです。ちなみに、男性の3割が依存症予備軍だとか。

 私は、何も問題がなければ、WHO基準など、関係がないと思っています。それに、平均寿命を過ぎた方なら、周りに迷惑がない限り、体に害があっても、お好きなだけどうぞ。という立場でもあります。無理してお酒をやめることはありません。死因が肝臓ガンだろうが心筋梗塞や脳卒中だろうが、まあ、変らないですから。

 では、アルコール依存症とは何か?私の定義では、『身体的または、環境的に飲酒をやめなければならないのに、やめられない人』と、なります。

 では、肝硬変になるまでに、どれだけのアルコールが必要だと思われます?約1トン(※)なんだそうです。ビール大瓶には633ml×3.5%で約22グラムのアルコールが含まれていますから、約45,454本です。

 1日にビール2本まで。週に2日の休肝日という、優等生の飲み方(お医者推薦)なら、年に520本。87年間は大丈夫。20歳で飲み始めて、107歳までは肝硬変にならない計算です。

 休肝日がないと、年730本ですから、62年。82歳で肝硬変ですね、計算では。だったら、毎日飲みたい?。でも、お酒のみの方は2本では納まらないでしょう。わかるんです。ほどほどに出来るくらいなら、『あいつは酒飲みだ』なんて、周りに言われてませんです、私。厚生労働省が『健康日本21』とやらで言っている、『適正飲酒は1日20グラムのアルコール』なんて、守れますか?ビール1本も飲めないのですぜ。私には無理だ!絶対に。

 アルコールは働き者で頑張り屋の肝臓だけでなく、すい臓や心臓、脳までも冒します。もちろん、胃腸も。内科で病名にアルコール性の○○とついた診断で入院した方の多くは、もうすでに依存症なのだそうです。依存症か否か、どちらにせよ、断酒か禁酒をしなければならないのは確かです。

 環境的というのは、借金までしてお酒を飲んだり、飲んだくれて、無断欠勤をつづけ、会社をくびになりそう。極度の酒乱で周囲に迷惑をかける(喧嘩して、逮捕)などですね。なかには、酔うと誰とでも寝てしまう。なんていう、女性もいましたけど(この方の話は後日したいと思います)。

 酒癖などは、最初から決まっている部分が大きいですから、お酒の総量にはあまり関係ないかも知れません。初めての飲酒で大暴れする方もいますね。その後、一度でこりて、もう飲まないと決めるか、何度も酒の上での失敗を繰り返すかは、性格によるのではないかと、私には思えるのです。

 また、『何かに依存しやすい性格』というのもあるように感じます。若いアルコール依存症女性の7割が、摂食障害などからの移行か、合併症を持つのは、発症メカニズムが一緒だからです。この場合は、依存対象が替わるか増えるだけで、やはり、お酒の量はあまり関係なさそうです。

※肝硬変になる全飲酒量目安
男 1,095Kg±370Kg
女   518Kg±300Kg

 これで計算すると、女性は1日2本のビールで、14年から51年で肝硬変になります。大量飲酒者(150mg/日)なら4年から15年。酒豪(ボトル1本/日)ともなると2年弱から7年。ご自分の飲酒量で計算してみてください。

甘木有忠


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