[17]身体を治すには

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カイロプラクティックへ治療に行ったときに、最初に問診をしてそれから必ず姿勢分析をされます。今の身体の歪みがどうなっているかを調べ、どんな姿勢で普段過ごし、この姿勢がどうやってできあがったかを調べるためです。その人の身体が今どうなっていて、その症状が出ているのかを推測するのですが、ほとんどの人が自分は姿勢が良いと思っているのです。ここに問題があります。

これまで何度も話してきましたが、良い姿勢って具体的にどんな姿勢なのでしょう。そして、日常生活でどのように生かせば身体を治し、不具合なく生活できるのでしょう?この疑問に応える一冊の本を見つけました「武道身体で生きる」対人技の神髄という日野晃先生の本です。この中で、胸骨の操作が身体のレベルを変えると言う項目があります。胸骨の上げ下げ、あるいは開閉で身体全体を操作できると言うものです。胸骨を意図的に動かすことで、大腰筋や腸腰筋、脊椎全体と肩胛骨を動かし、手足と連動させてしまうのです。トレーニングの方法など詳しくは読んでみて下さい。

仙骨での身体操作、胸骨での身体操作で共通していることは、大腰筋を使って姿勢を保つと言うことです。自分の体を動かすときに、どちらを意識してもおそらく同じ動きになるでしょう。姿勢が良いと思っている人のほとんどは、胸骨を下げています。そして、大腰筋が使えない仙骨を反らし過ぎた、お腹を出した姿勢をしています。「いいや!自分は、胸を張って背中を反らして、皆から姿勢がいいね、と言われる。」どうやって胸を張っていますか?どうやって背中を反らしていますか?問題は、ここの点です。

普通胸を張る時には、両方の肩を後ろに引いて胸を前に出します。胸を張っているようにも見えますが、胸骨は下に降りたままです。胸骨を上げるためには、へそよりも前に胸骨の上部を出さなくてはなりません。すると、両方の肩胛骨は下に下げられ、背中に力を入れなくても、背中が丸まらない姿勢になります。背中を反らす方に意識が行くと、胃の部分を前に出す姿勢になります。背中には力が入り、両方の肩胛骨を上げてしまうので、頚部から両方の肩を支える僧帽筋が緊張して、いわゆる肩のこりを感じます。

手足と身体の連動が出来ない姿勢だと、それぞれがバラバラに動くので、余計なところに力がいります。立っているだけで、ふくらはぎがパンパンになるとか、力仕事はしてないのに、座っているだけなのに肩のこりが酷くて、と言う人が、その悪い例です。

岸 元(きしはじめ)

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