2009年2月アーカイブ

[22]続、立って歩く

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大腰筋を使って歩くために、一本下駄を購入しました。使い初めて1ヶ月が経ちました。その間、気づいたことをお話ししようと思います。

一番の違いは足の出し方でした。折角大腰筋を使い、身体の中心の力を末端につなげて動く事を意識していたのに、足を出すときに足の力を使っていたのです。どう言うことかというと、「ナンバ歩き」の足の出し方と通常の足の出し方は違うのです。一本下駄を使ってみて初めて分かりましたが・・・。

足を出すときに、当然体重の移動がいります。これは身体の3本の軸を使い、上体を左右に揺らして体重移動するのではなく、左右股関節の内側軸の間で移動するんでしたよね。では、その次の足を出す動作です。通常の歩き方では、身体の捻れで足を出しますが、「ナンバ歩き」では前後の揺れで足を出すのです。確かに、籠を担いで走ったり、荷物を担いで走るのですから、捻れで足を出していたのでは、担いでいる肩が持ちません。身体を捻ると言うことは、腰椎の3番を中心にして、その上下で反対の動きになります。右足が前に出れば、右肩が後ろになると言うことですからね。歩いたり、走ったりすれば、必ず籠を担いでいる肩は前後に動かさなければならなくなります。肩の皮がむけてしまいますよね。

では、胸骨の上げ下げの動きを思い出してみて下さい。身体全体の前後のうねりの動きです。この動きで足を前に出すのです。身体の中心からの揺らぎの力で足を前に出せば、後はその足は重さを垂直に支えるだけです。つまり、股関節や膝関節の負担は極端に減少します。おまけに、足を出すのではなく、腰の前後の揺らぎで歩くとつまずかないのです。ただ、この動きは普通に歩くにはとても不自然な動きになります。ですから、この動きを出来るだけ自然な動きにして行かなくては成りません。練習では極端に動いて練習してみて下さい。その動きを出来るだけ小さくしていく練習も必要になります。

もう一つ、足を前に出す前に足を上げる動きが必要ですね。足を前に出そうと思うと、どうしても股関節を屈曲させる動きになります。大腰筋を使い、へその位置で身体を屈曲するようなイメージで動いても、足から出すとどうしても中心からの力が使えなくなります。そこで、足を上げるイメージは、立位で足全体を身体の中心に引き上げる動き、大腰筋を使う動きになりますが、これを使うとよいでしょう。一本下駄を履いて、足を上げようとすると必ずこの動きになります。特に、階段を上げるときには、この動きでないと一本下駄で階段は上がれません。そうして、次の動きが、これまでお話しした動きになるわけです。インターネットで探せば、一本下駄が手に入ります。

厚歯の高下駄【一本歯】Lサイズ

岸 元(きしはじめ)

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今回は手の指の使い方のお話です。5本の指を身体と連動させた使い方をするために、機能的に3種に分類します。親指、示指とあとは3本の指です。どの指も、指先の方向へ向かって動かすのですが、本当に指先から進めていくように動かします。すると、無駄な力を使わないで物を動かしたり、持ち上げたり出来ます。

まずは、親指からです。手の向きからいって、水平の内側、あるいは、下方向に向かって動かします。手首を誰かに両手で掴んで貰って下さい。その場所で動かさないようにです。では、親指を水平内側に向かって動かしてみましょう。両手でしっかりと掴んでいる人をその方向に動かすことが出来ます。親指を下に向けて、親指の先から下に向かって降ろしてみて下さい。その人を下方向に動かせます。ほんとうに?!と思うでしょうが、本当です。自分の身体の中心軸を崩さずに、水平方向の円運動が出来ます。だから、人を動かせるのです。

では、示指はどうでしょう。示指の運動の中心は肩関節になります。同じように、誰かに手首をしっかりもって貰います。示指の先を上に向けて、指先から進むように上に上げてみましょう。抵抗されていても腕を上げられるでしょう。示指は360度ある程度自由に動かせるので、どの方向にも動かせます。

中指、薬指、小指の3本の組み合わせではどうなるのでしょう。これらの指は、体幹の姿勢に大きな影響が出ます。例えば、手のひらを上に向けて、この3本の指を曲げ手首を屈曲すると、身体全体が屈曲します。逆に手のひらをしたに向けて3本の指を伸展させ、手首を伸展させると身体全体が伸展します。

基本的にはここに書いてあるように使いますが、具体的に例を挙げましょう。テレビでご覧になった方もあるかもしれません。

うつぶせの人を起こすとき、両方の脇の下に、5本の指を反らせたまま手首までを差し込みます。示指の先が上に進むように体を起こしてみて下さい。決して腕の力を使わないで、ただ立ち上がるだけです。うつぶせの人は簡単に持ち上げられるはずです。

では、正座したまま向かい合って下さい。両脇に手を差し込みます。示指と拇指をピンと張ってその間で脇を支えるようにします。示指が真上を向くようにして示指を上に上げて下さい。相手の身体全体を持ち上げられましたか?

示指と拇指の先を付け、Oの形にして力を入れると脇が開きます。そして身体全体が屈曲します。針仕事をしている人の背中が丸くなるのはこのためですが、この姿勢では、とても肩が凝ります。小指を軽く握り込んでみて下さい。身体全体は伸展し、肩こりを防止できます。いろいろな使い方があるはずです。工夫してみてください。

岸 元(きしはじめ)

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中国武術に発勁という身体の使い方があります。ウィキペディアによると、発勁とは、中国武術における力の発し方の技術を意味すると冒頭にあります。この力の発し方は、「勁(運動量)を発生させ、接触面まで導き、作用させる」の三段階を経る。分かりやすく表現するために三段階に分節させているが、実際には三つの行程が同時に進行する。と書いてあります。

様々な技術があるようですが、手・足の指の12系を使う方法もあるようです。実際にこれらを使うと、姿勢の保ち方や力を出すときに非常に有効な方法なので紹介します。

まずは、足の指からです。親指と小指を使います。左右両方の親指で床を掴むように力を入れます。すると大腰筋を使い、胸骨が下がる姿勢になります。上肢に作用させるのであれば、上げている腕を下に降ろす動きになります。下肢の動きなら、膝を内側に回旋させる動きになります。両方の小指で床を掴むようにすると、大腰筋を使い胸骨が上がった姿勢になります。上肢に作用させるときには、下げている腕を上げる動きになります。下肢なら、膝を外に回旋させる動きになります。右の親指で床を掴み、左の小指で床を掴むと身体は左側に回旋します。逆だと右側に回旋します。

おもしろいと思いませんか!!足の指で身体全体をコントロールできるなんて!!しかも指から動きを始めると、必ず大腰筋を使えるんです。例えば、座っているときの姿勢の作り方で、両方の小指で床を掴むようにすると、胸骨が上がり背部がすっと上に伸びた姿勢になります。勿論、両方の肘は下に向きますから、肩に掛かる負担はありません。正座でも小指を屈曲させると、背中に力を入れなくてもすっと座れ、足がしびれにくくなります。

普通の歩行ではまず踵を着地させ、主に前足底で蹴って前に出ます。その時にもう片方の足を前に出すので、安定した時間はほとんどない状態になります。しかし、ナンバ歩きは、まず足の小指側を着地させ、拇指側に重さを移動させ、踵に重さを乗せます。重さが踵に乗った瞬間に、もう片方の足を前に出します。瞬間に左右の足の体重移動が終わります。ですから、常に体の重さは安定して足に乗るわけです。つまずいて転ぶことはほとんどなくなります。

ナンバ歩きのもう一つの利点は、上半身の捻れで生じたアンバランスで、左右どちらかの足に重さをかけ続けないと言う点があります。倒れながら移動する通常の歩行だと、左右どちらかの足に常に負担をかけてしまうのです。重さがかかっている足の膝関節は、必ず痛みを発症します。

岸 元(きしはじめ)

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[12]体重の移動

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