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[008]医療従事者の労働事情-日本と海外-

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最近東大の薬学部主催の医療経済学のセミナーがあり参加してきました。昨年から半年に渡って開催されているセミナーなのですが、今回のトピックは医療従事者。医療従事者といっても今回は栄養士、看護師、救急救命士等の立場からそれぞれの状況について現状を報告するという形式のもので、医師はなぜか含まれていませんでした。個人的にはあまり新しい知見なく、最後の討論がいま一つ突っ込んだ議論にならなかったのが残念でした。

医療従事者は昔から残業はあっても残業手当などは付かず、しかも急患などがあれば全く勤務時間などあってない様な病院も多く、女性は看護師だけでなく医師も家庭との両立が難しいと、どんどん辞めてしまうとのこと。私の友人の看護師も、子供の小さいうちは夜勤もできなければ急患にも対応できず、同僚に迷惑をかけると辞めてしまいました。また別の友人の医師は、臨床医では子供がいては無理と、定時で帰宅できる病理部門に就職しました。結局、いくら看護師や医師を養成しても、特に女性の場合は家庭と仕事を両立できるような労働条件を職場が提供できない限り、彼女たちが労働力となることはできないのです。そして医療現場は益々人手が足りなくなり、1人当たりの労働時間と負担が益々増え、耐え切れなくなった人たちが職場を離れるという負のスパイラルに陥っているわけです。これは日本の医療現場に限ったことではなく、日本の労働市場全般に言えることなのかもしれません。

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