[008]医療従事者の労働事情-日本と海外-

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最近東大の薬学部主催の医療経済学のセミナーがあり参加してきました。昨年から半年に渡って開催されているセミナーなのですが、今回のトピックは医療従事者。医療従事者といっても今回は栄養士、看護師、救急救命士等の立場からそれぞれの状況について現状を報告するという形式のもので、医師はなぜか含まれていませんでした。個人的にはあまり新しい知見なく、最後の討論がいま一つ突っ込んだ議論にならなかったのが残念でした。

医療従事者は昔から残業はあっても残業手当などは付かず、しかも急患などがあれば全く勤務時間などあってない様な病院も多く、女性は看護師だけでなく医師も家庭との両立が難しいと、どんどん辞めてしまうとのこと。私の友人の看護師も、子供の小さいうちは夜勤もできなければ急患にも対応できず、同僚に迷惑をかけると辞めてしまいました。また別の友人の医師は、臨床医では子供がいては無理と、定時で帰宅できる病理部門に就職しました。結局、いくら看護師や医師を養成しても、特に女性の場合は家庭と仕事を両立できるような労働条件を職場が提供できない限り、彼女たちが労働力となることはできないのです。そして医療現場は益々人手が足りなくなり、1人当たりの労働時間と負担が益々増え、耐え切れなくなった人たちが職場を離れるという負のスパイラルに陥っているわけです。これは日本の医療現場に限ったことではなく、日本の労働市場全般に言えることなのかもしれません。

[007]ジェネリック医薬品-そのはじまり-

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皆さんはジェネリック医薬品という言葉を聞いたことがあるでしょうか?一般的にジェネリック医薬品は普通の医薬品に比べて価格が安とされていて、医療支出の増加に歯止めのかからない日本は国民にジェネリック医薬品をもっと使ってもらい、トータルの医療費を削減しようとしています。

ちなみに日本でのジェネリックの全医薬品に占めるシェアは、2006年で数量ベースで17%、金額ベースで5%で、これはアメリカの(61%、13%)、カナダ(61%、22%)、英国(59%、26%)、ドイツ(56%、23%)等に比べるとかなり低くなっています。

加えて現在日本のトータルの医療費に占める医薬品支出の割合はおおよそ3割程度であり、他の先進国に比べかなり高い割合となっています。従いジェネリックを使うことで薬剤支出を圧縮できれば、かなりの医療費の削減が見込めるというわけです。

ところでジェネリック医薬品とは一体どういったものでしょうか?そもそも「ジェネリック」という言葉は10年ほど前までは医薬品業界に働く人の間でも、海外と取引をする人以外には全く知られていない言葉でした。ジェネリックとは英語で、一般的には「ノーブランドの医薬品」という意味であり、ジェネリックに対応する日本語は後発(医薬)品、あるいはゾロと業界で呼ばれていた言葉でした。それなのになぜジェネリックと呼ばれるようになったのでしょうか?

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