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2006年3月12日

[03]灯油と戦う

こんにちは。「教師予備軍は見た。」の第3回です。もうすぐ春ですね。満開の桜並木を手をつないで歩きたいものです。今回は、先生の見えない努力を書こうと思います。

■灯油と戦う

中学校の話。私がお邪魔していた中学校は、ひと学年2学級と小さい。だから先生の数も少なくて、先生方は事務仕事に日々追われていた。

そんな中、私が思わずぎょっとしてしまった教師の仕事。それは「灯油注入」作業である。私は北国の出身なので、暖房は教室に備え付けにされていたのだが、この学校では冬になると簡易式の灯油ストーブを教室に置くのである。その灯油を運んで入れ、運んでは入れるのは教師の仕事。「こんなことまでするのかぁ」 私の素直な感想です。

何が大変って、灯油が重いこと重いこと。灯油庫が職員室や教室から少し離れたところにある。さらに、満タンの灯油タンクのふたはちょっと隙間があったりして、あまり揺らしてしまうと、廊下に灯油がポトポトこぼれてしまう。こぼれたら大変。廊下中が灯油臭くなるんです。つるつる滑っちゃうしね。で、ジャージに染み込んだりした日には、その日一日灯油の臭いをぷんぷんさせながら過ごさなければならない。こうやって、先生は灯油と戦わなくてはならないのです。

授業の空き時間に灯油庫へ。よいしょよいしょと灯油タンクを運んできます。まずは職員室。職員室の設備ってのは結構恵まれていて、クーラーのない教室はたくさんあるのに、職員室はついているとか、教室はストーブが一台なのに、職員室は三台あるとか、過ごす環境は快適である。だから、灯油を入れるのも最優先(灯油庫から近いというのもあるが)。職員室のストーブに灯油注入。電動ポンプなのはありがたい。うぃ?んという音を立てながら、タンクの灯油がどんどん減っていく。そして空っぽに。

あれ?まだ一台残っている。そんな具合で、職員室だけで2往復。これはまだマシなほうである。厄介なのが、そう。体育館。灯油庫から一番離れたところにあって、廊下は途中外になり、階段を下ったり上ったりしなければならない。

うんしょ。よいしょ。と灯油を運び、器具室の扉をあけると、ジャジャーン!出てきました。大きな大きな「ジェットストーブ」が。こいつ、灯油タンク2個分は平気で飲み込むぞ。そう考えながら灯油を注入。案の定タンク2個分をらくらく飲み干してしまった。

ところが、目線をちょっと前方に移すと・・・。もう一体いた!!私の手は二本。同時に運べる灯油タンクは2本で限界である。

もう一往復・・・。こうして灯油との戦いは続いていくのであった。これを冬場は2日に1回ペースでやってるんだからすごい。生徒は授業中でその姿は見ていないけれど、先生方は見えないところでも頑張っているんだぞ!生徒のときには気づくことのなかった先生の姿がそこにあった。

第3回目はいかがだったでしょう。ストーブの灯油を入れるのは教師の仕事、これ常識と思われた方。生憎私は北国育ちなので、その姿は新鮮に目に映りました。常識だったらごめんなさい。それでは第4回でお会いしましょう。
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