2007年6月アーカイブ

1?3B病棟は6人部屋が6室。個室が4部屋有る。私の部屋は323号室でもちろん6人部屋だ。しかしベッドは一つ空いている。夜の消灯は9時だが若い人は消灯過ぎてもTVを見ているし、ご老人は8時半にはもう寝てたりする。

看護婦にとって大変なのは老人の世話だろう。夜中にトイレに行ったは良いが帰るべき自分の部屋を忘れてしまってウロウロしているおばあさん。スリッパの音がペタペタ。上の階ではガターンと何か倒れるような音。それに続いて看護婦の足早な足音。トイレを流す音がする。

同室のYさんはよく夜中に首の装具を外す。バリバリッというマジックテープをはがす音。なかなか刺激的な音である。Kくんは昨日からウォークマンを持ち込んでいる。テープが反転する音がカチカチ聞こえる。イヤフォンから漏れる音だろう。シャカシャカ音もたまに聞こえる。しばらくするとその音も消え、寝言にとって替わる。Kくんの寝言はなかなか見事である。長いしはっきりと何か言っている。喧嘩でもしている夢をみているのだろうか。

でもなんといっても今夜のメインは術後の初夜を迎えるMさんだ。こっちも覚悟してはいたがかなりウルサイ。看護婦相手にあーでもないこーでもない、と低い声でブツブツ言う。ウンウンうなるし、痛い痛いと独りごとも多い。手術したのだから痛いのは当り前だろー、おとなしくしてろってんだ。

でも奥さんがいないからまだマシだ。奥さんが居るともっと手が付けられない。甘えん坊だねMさん。食べちゃいけないって医師から止められているのに食べ物を買ってこいって奥さん困らせていたね。奥さん情けなくって泣いていたぞ。わかってんのか?

というわけで、今夜もねむれねー。

たまごや

※1997年10月30日記述

筑波学園病院の病院食は朝7:30、昼12:00、夜は6:00に出る。以前はちまたの病院食と言えば夕食が午後4:00頃に出て不評だったのだが、最近は協定が出来て午後6:00以降に出すように指導されているらしい。しかし、考えてみるまでもなく夕食を4時に出すということ自体おかしい。夕食は夕食であっておやつではないのだ。

こんな話が有る。ある病院では給食関係の労務管理上午後4時に夕食を出していた。たまたま患者に雑誌のコラムニストがいて退院したあとそんな状況を雑誌に書いた。これはウチの病院だと気が付いた院長がコラムニストに抗議した。

しかし病院長ちょっと考えてみた。自分でも思うところが有ったのだろう。夕食の時間を午後6時に変更してみた。とたんに残飯が減り片付けが楽になり、結果労務費のコストダウンに結び付いた。いままで沢山出てた残飯がほとんど出なくなったからだ。でもよく考えれば当り前である。患者は家畜ではなく人間なのだから。

ところでここの病院食はなかなかおいしい。ご飯も炊きたてだし、おかずも美味しい。それに毎日のメニューが重ならないのも嬉しい。しかもばっちりカロリー計算はされているしバランスもよい。全然動かない患者が太る心配もなく全く頭が下がる思いである。家に帰ると家の毎日の食事がいかに偏ったものであるかが誰しも気が付くであろう。

たまごや

※1997年10月29日記述

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