[192]スーパーカー再び-ニッサンGTR-


先日「ガイアの夜明け」でニッサンのGTRの開発話をしていました。おりしも2年ごとに行われる東京モーターショーの会期中でもあり、ここでニッサンは盛り上がりたいのでしょう。新しいGTRはスカイラインという名を外しています。スカイラインではなくニッサンのスーパーカーGTRという位置づけです。

さて、ニッサンのGTRといえば元々はスカイラインのレースモデル。50代?60代の方にとっては青春そのものの存在です。数年前スカイラインが大きくモデルチェンジし、丸型テールランプもなくなりそのコンセプトが失われ、嘆いた諸氏諸兄も多かったことでしょう。同時にGTRもなくなる、とうわさされていました。当時のスカイラインにかかわる私の友人が言っていたので間違いない情報。しかしGTRはなくなりませんでした。一度は生産中止になったようですが、それは一時の空白に過ぎない。そして今回あらたな戦闘マシンとして舞い戻ってきました。

たしかに、私らの世代(50歳?60歳代)はクルマ社会で育っています。街行く車のほんの一瞥するだけでどこのメーカーの何々という車種、と一瞬で言い当てたものです。スカイラインについていえばケンメリ世代。もう少し上の世代の方はGTB世代でしょうか。GTBというのはニッサンと一緒になる前のプリンスのモデル。今年の夏、伊豆の松崎でこの集団に出会いました。今でも健在です。そして、歴代のスカイラインを順番にそらで論じることもできる世代でもあります。

新しいニッサンGTRはそういった世代向けの商品なのでしょう。確かに郷愁を誘い、魂は揺さぶられますが、ほしいなと思う反面、何か違う、とも感じるのです。

ここんとこガソリンが大幅に値上がりしています。アラブの原油を資源としている国々は原油の枯渇を想定して、今までに得たオイルマネーで新しいビジネスを展開中。原油は上がりさえすれど下がることはありません。

つまり今、クルマメーカーが本気で取り組まなければならないのは油(ガソリンや軽油)に依存しないクルマ作りです。派手なGTRを作ってどうだ、と得意になっている場合ではないと感じるのです。それよりエコカーです。ハイブリッドです。

それともう一つ。50歳も超えますと、若いときのように運転できなくなります。本当に悲しいことですが、視力の衰えと反応力の鈍化はいかんともしがたい。スパルタンなスポーツカーには乗りたいのですが、それよりも事故をや危険を回避してくれるクルマのほうが欲しいのです。歩行者を感知して警告してくれるクルマ、飛び出しを感知してぶつかる前に止まるクルマ、居眠り運転を警告してくれるクルマ、追突を自動で防止するクルマ。

これらの技術はもう少しで量産化するところまで来ています。遠い未来のことではないのです。おそらく10年以内に実現することでしょう。こういった技術の先頭を走っているのは、トヨタとホンダ。続いてミツビシでしょうか。ニッサンは???。GTRに喜んでいる場合ではないと思ってしまうのです。

【関連記事】
ニッサンスカイライン2000GT-R(1973年モデル)

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