池袋のサンシャインシティにはオープン当時から寂れた雰囲気がある。レジャー施設ではサンシャイン水族館、そして一時期レザリアムで人気を博したプラネタリウムがあるのだが、平日に行った日にゃ営業してるんだか休みなんだか。

そんな中、なんともがんばっているのが、ナムコのナンジャタウン。屋内型のテーマパークとしては広すぎず狭すぎず丁度良い規模。そして「ナジャヴ」や「もののけたま」など猫をキャラクターにしたその雰囲気は、また来ようという気にさせる数少ないテーマパークといえよう。

ナンジャタウンの中には昭和20~30年を再現した福袋商店街という町があるのだが、ここも6周年を迎え「福袋餃子商店街」と名前を変え、ご当地餃子23種類が味わえる餃子スタジアムが7月19日に登場した。餃子を1分で5個を巻くたまごやとしてはこれは行くしかないテーマパークとなったわけである。

夏休みということもあって、夕方行ったにもかかわらず、入り口で各店に付き1時間待ちと念を押される。ということは8店回って8時間?そんなバカな、と気にせず入園料300円を払い中に入る。ちなみに餃子スタジアムができる前は入園料は800円だった。餃子を食べるだけにしてはいかにも高いと思ったのだろうか、300円に値下げしたようだ。ちなみに午前中から入園して目いっぱい遊ぼうという人はパスポート3900円をオススメする。

さて、中に入ってみるとこれが相当な混雑。人気店と不人気店が一目瞭然。いち早く売り切れになっているのが、九州一口餃子の「テムジン」。現地から取り寄せているので追加が利かないそうだ。ご主人が店頭で謝り続けていた。ここの焼き餃子は8個で390円とリーズナブル。やっぱり餃子は安くなくちゃ。そして数で稼ぐ。ちなみにここのテムジンでは1日に600食以上売るという。売上で約24万円。立派なものである。

売り切れ店を除けば一番人気は「古屋」であろう。横浜と並び称される神戸南京町で話題の餃子店。ここには長い行列ができている。餃子はあまり具に凝らないほうがいい。美味しさは豚肉と野菜のバランスで決まる。そして古屋の餃子はシンプルな薄皮餃子。皮にはひだが無く、柔らかく仕上げてある。独特の味噌ダレでいただくが、個人的には酢醤油のほうが好み。

ここの偉いところは店内で餃子を巻いていることだ。冷凍ではないため、餡に鮮度がある。日頃、酸っぱい餃子を食べたことがある人も多いと思うが、餃子の餡は非常に管理が難しく、その日に作って、その日に巻き、その日のうちに売り切るのがベスト。古屋はそれをかたくなに守っていると感じられたのである。

つづく

参考:2002年8月20日現在の餃子スタジアム参加店
・宇都宮餃子“来らっせ”(キラッセ)
宇都宮餃子(3店盛り合わせ)6個入り 350円
・歓迎(ホワンヨン)
焼き餃子(羽根付き餃子)6個入り 300円
・華興(カコウ)
華興餃子2個入り 200円
・招福門(ショウフクモン)
海老揚げ餃子4個入り 480円
・石松(イシマツ)
海焼き餃子  6個 400円
・餃々(チャオチャオ)
チャオチャオ餃子 8個 280円
・古屋(フルヤ)
焼き餃子 16個入り 640円
・テムジン
焼き餃子8個 390円
・上海酥餃房(シャンハイスーギョウボウ)
焼酥餃 3個入り(腸詰・叉焼・ココナッツ)
・吉鳳園
焼五種宮廷餃子 5個 500円
・のんほお
東餃子 4個 300円 北餃子5個 300円 西餃子5個 300円
・できたてほやほ屋
パク丸(揚げ) 6個 380円
・焼窯ベーカリー
餃子サンド 1個 380円

2002年8月20日訪問:餃子スタジアム
2002/08/25

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