[222]チップ文化

日本ではチップのためにあえて小銭を持ち歩く人は皆無です。海外ではむしろチップのために小額紙幣を持ち歩くのが当たり前になります。しかし団体ツアーの場合には、事前交渉でチップを極力省くように手配してありますが、個人旅行では必須でしょう。

渡航先ではどうしてもホテルやレストラン、有料トイレを使わなければなりません。そういう場所はサービスを提供していることが多く、それゆえチップが必要になるわけです。現地で生活している場合は、サービス料を取るようなところへは行く必要が無いので、チップを用意して歩く、ということは無いのです。

海外旅行でチップの必要な場面というのは、こう考えればよくわかります。

『何か、自分だけ特別なサービスをしてもらった』
『日本ならばサービス料を取られるところだが、その設定がない』

チップはサービスへの対価です。何かサービスを受けた場合に必要となると考えるといいでしょう。

例えば、

ホテルのボーイにタクシーを呼んで貰った・・・・必要
タクシーの運転手に特に良い場所を案内してもらった・・・必要
レストランのウエイターやウエイトレス・・・必要(テーブルの担当者1人へ)
セルフサービスのコーヒースタンド・・・不要
ファーストフードの店・・・不要
スーパーマーケットの店員・・・不要
ホテルのフロント・・・基本的に不要
ホテルのドアマン・・・基本的に不要
ホテルのポーター・・・必要
ホテルでのルームサービス・・・必要

チップの必要な国
アメリカ・・・必要
ヨーロッパ(イギリス、フランス、スイス、イタリア、オランダなど)
・・・アメリカほどではないが枕銭程度は必要
オーストラリア・・・枕銭程度は必要、その他不要

日本と違うところは海外の場合有料トイレが多いということ。これらは入り口にトイレおばさんがいることが多く、チップを払わないと中に入れてくれません。しかし、これはもう『料金』というべきもので、チップ文化とは違うような気がします。