[074]キャンプでのマナー

いい季節になってきました。家に閉じこもっていないでたまにはアウトドアを楽しみませんか?今ではオートキャンプ場など設備が整っているところも多く気軽に楽しめるところも多くなってきています。ただし気軽に楽しめる分、勘違いしている輩もめだつ今日この頃。今日はキャンプ場での心得を話したいと思います。

まず、キャンプをするということは自然に親しむということです。普段の喧騒を離れて自然の中ちょっと入れてもらう。それにはやはり普段とは違った考え方が必要です。

まず、キャンプはキャンプ場でします。山奥だからといってやたらなところでキャンプをしてはいけません。キャンプを禁止している区域も多いので、事前によく調査しましょう。

キャンプサイトでは静かにしましょう。ハンディカラオケやCDラジカセは持っていかないようにしましょう。騒ぐのはキャプ場では不釣合いです。静かに自然と親しむところなのですから。

オートキャンプ場では、テント設営場まで乗り付けることができますが、エンジンはすぐに停止しましょう。またポータブルのエンジン式発電機も周囲に迷惑となりますので使用は控えます。どうしても電気製品を使いたいときは電源完備のサイトを選びます。

焚き火は決められたところでします。やたらなところで火を焚くと火事になったり思わぬビッグファイヤーになったりして危険です。焚き火する地面にしたにも生き物がいることを忘れてはいけません。

夜更かしは近所迷惑です。空いている時ならともかく、シーズンのキャンプ場は大変混み合います。夜更かしして騒いだり、徹マンはご法度。夜は早く寝て朝は早起きしましょう。

トイレが完備されているところはいいですが、トイレの無いところは排便の処理を自分でしなければなりません。テントサイトの近くに埋める人がいますがテントサイトは掘り返すこともあるので後からきた人がびっくりしないよう、近くの茂みや林の中に埋めるようにします。

ペットとともにキャンプをするのも流行ですが、ペットは禁止しているサイトもあるので事前に調査します。ペットOKのサイトでもそのへんで排泄させたり話したりするのは厳禁。

子供と一緒に植物や昆虫の観察は楽しいものですが捕獲したり持ち帰ったりしてはいけません。写真をとって記念にしましょう。

キャンプ場では野生動物と遭遇することもあります。リスやサルなどはこちらに近寄ってきたりもしますが、ここでエサを与えてはいけません。野生動物にエサを与えると、野生であるはずが人間に依存するようになってしまいます。生態系を乱すことになるので絶対にやめましょう。

キャンプ場では食器なども洗剤で洗えますが、渓流などで合成洗剤を使って食器を洗ってはいけません。自然界では微生物が浄化していますが合成洗剤はこの微生物を殺してしまいます。どうしても必要なときは天然石鹸成分の洗剤を使います。

最後に。ゴミはすべて持ち帰ります。生ゴミだからといって地面に埋めたりしないこと。みんながみんなゴミを埋めたら大自然といえども分解しきれません。

ところで、使わない聴診器があったら是非キャンプ場に持っていってみてください。いや別に救急のために用意するのではなく、この聴診器で木の鼓動を聞いてみようというわけです。樹皮の薄そうな木を探して聴診器を当ててみるとゴウゴウと音を立てているのが聞こえます。都内や住宅地では聞けなかった大自然の息吹を体験できるかもしれません。

では、楽しいキャンプをお楽しみください。