[028]もしもし

【もしもしと言わない、そして言わせない】

あなたは電話して相手が出た時「もしもし」と言いますか?

自宅でくつろいでいる時はどう言う風に出ても構いません。出たくなければ出なくても良いでしょう。特に女性の場合は悪戯電話がかかってくることもあるでしょうし。しかしビジネスとなったらそうはいきません。

まず、電話が鳴ったら3回くらいで出て、すかさず受話器を取り「ハイ。○○会社経理部の高橋です」と受けます。「もしもし」とは言いません。こういう受け方をすれば相手も「もしもし」といわないでしょう。すぐに「△社の加藤ですが、誰々お願いします」とスムーズにことが運びます。

このとき「○○会社でございます」と言う風に会社名だけでは、相手は「経理部でしょうか?」と確認しなければなりません。最初に所属名を名乗ってしまえば、相手に確認させる手間をかけさずに済みます。事が迅速にはこびますよね?

もしこちらがすぐに名乗らなかったら、相手は「もしもし」と確認せざるを得ません。こんな野暮なことはありません。相手に「もしもし」と言わせてしまったら、ビジネスではちょっと恥ずかしいと思わなくてはいけませんね。

ちなみに「もしもし」は「申す」が語源で、「これから申し上げますよ」と言う意味です。昔はなかなか電話がつながらず、つながったかどうかを確認するために「もしもし」と言ったのが始まりです。今時つながらないことはないのですから「もしもし」とはいわなくてもいいんですけどね。ついいつもの習慣で言ってしまうんですねー、これが。