[051]礼服と平服

結婚式や披露宴の招待状ではほとんどないですが、立食パーティや友達同士のお披露目会では招待状に「平服でお越しください」と書かれている場合があります。これを真に受けて、ジーンズで行ったりするとまず恥をかきます。

改まった招待状で「平服で」とあったら、日常着でという意味ではありません。また正装でという意味でもありません。略装でお越しくださいという意味です。そこで問題となるのがどの程度の略装にするかです。正装と略装の意味がわかってないと着こなしできないですね。

結婚式の会場や席の格式にもよりますが、男性の場合正装は昼ならモーニング、夜ならタキシードに黒の蝶ネクタイです。略装は黒のスーツを指します。ダブルでもシングルでも構いません。さらにくだけた会場なら黒でないダークなスーツでも大丈夫でしょう。

女性の場合は、未婚の場合は振り袖が正装です。既婚者の場合は黒留袖が正装です。略装の場合は訪問着が未婚、既婚問わず使えます。女性の洋装の場合は、フォーマルなワンピースで膝の隠れたものが正装に使えます。

結婚式ではなく披露宴や夜のパーティーなどでは正装と言うより盛装という言葉を使います。夜の披露宴やパーティはイブニングドレスなどを使いますがこれは盛装といいます。正装は礼装ですが盛装は礼装とは意味がちょっと違います。ややこしい?

いずれにしても正式な場に出る時は、迷ったら正装か略装で行けばまず恥をかくことはありません。それよりも、招待状に迷いやすい「平服で」などとは書かないほうがいいですね。出席者の服装まで指定すること自体失礼なことと言えるでしょう。

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