[303]庚申の日

日本各地を探検してみると、いたるところに「庚申」という文字を発見します。たとえばバス停に「庚申塚(こうしんづか)」があったり、公園の真ん中に「庚申塔(こうしんとう)」があったり。

庚申の日には、庚申講という行事が行われます。これは道教の伝説に基づくものです。それによれば、人間の頭と腹と足には三尸(さんし)の虫がいて、これらがいつもその人の悪事を監視しているといいます。そしてその三尸の虫は庚申の日の夜、人が寝ている間に天に登って天帝に日頃の行いを報告するのです。悪事がひどいときには寿命が縮められると言われていました。

そこで、その三尸の虫が天に登れないようにするため、庚申の日の夜は村中の人達が集まって神々を祀り、寝ずに酒盛りなどをして夜を明かしたのです。これを庚申講といいますが、庚申講を3年18回続けた場合に記念に建立されるのが庚申塔です

庚申の字の申はさると読むために、神道では猿田彦神として祭られています。また、猿が庚申の使いとされ、庚申塔には「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が彫られることが多く、この三猿を見たら庚申の伝説が作用していると察すると面白いと思います。

庚申の年は60年に一回めぐりますが、次に来る庚申年は2040年。西暦年を60で割って割り切れる年が庚申の年となります。庚申年は金性が重なり、人の心が変わりやすくなるとされます。そのため庚申年は政治的変革が起こるとされ、凶意を去るために過去何回も元号を変えた歴史があります。

また庚申の日は60日に一度めぐってきますが、この日に生まれた人は活動的で社交的、悪意がなく天真爛漫です。2007年では1月26日、3月27日が直近では庚申の日です。この日に生れた赤ちゃんは元気がいいですよ。ただし、ちょっと勉強が嫌いかもしれません。

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著者プロフィール

たまごや
1954年1月東京中野区生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。現在茨城県にて有限会社たまごや主催。独自の視点によるコンテンツの発信と「感動の園芸・儲かる農業」をテーマとした肥料販売サイト「たまごや商店」を手がける。