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第1回
ユニクロと春の災い
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ミレニアムミレニアムと騒いだ本年も、いつの間にやら押し詰まってきた。しかし寒さの訪れ自体は、年々遅くなってるらしい。紅葉で有名な山梨県の昇仙峡では、30年前とくらべると見頃のピークが1か月くらいずれているんだそうだ。温暖化の影響がこんなところにも出てるんですな。
12月生まれのくせに寒いのは非常に苦手な沢木だが、街はクリスマスムードで美しいし、ついワクワクしちゃったりする。それに冬のコートとかジャケットってポケットがいっぱいあるから、財布はこっちに、読みかけの本はそっちに、と収納して手ぶらで出歩けるのも、この季節ならではの楽しさである。
ところで着るものといえば、ここ数年流行ってる「フリース」。皆さん持ってらっしゃるだろうか。さきごろユニクロがフリースのネット販売を開始し、格安の上に色もえらく豊富。ついつい何枚も揃えちゃったりしてる人、多いんじゃないだろうか。
私は数年前にフリースものを2着ほど購入した(ユニクロ製ではないが)。あたたかいし軽いし、たしかに魅力のある素材。私の買ったメーカーのは帽子や手袋、マフラーまで出てるので、全アイテム揃えたら寒さ対策はもうバッチリという感じである。ところがね、先日ある友人と話していて、フリースについての新事実を知ってしまった。
彼女曰く、「フリース、あたしも欲しいんだけどね。あれってすっっっっっごく花粉吸うんだよねえ」…友人は「花粉症」なのだ。「だから上にツルツルの素材をはおらないとダメなの」
そこまでして着るなよとも思うが、ふと私は考えた。今みたいにフリースが売れていると、まだうすら寒い春先にも街にはそれを着た人が大勢いるだろう。そんな人と満員電車で隣り合わせた患者さんは地獄だ。いくら帰宅時に全身の花粉を払い落とし、家の中をきれいに掃除したとしても、そこへフリースを着たお客が来てしまったらおしまいなのだ。アレルギーでない人は全然気づかないまま、彼らに大迷惑をかけてしまっているんである。
ちなみに花粉って春だけじゃなく、秋にも種類の違うのが飛ぶらしい。私は親友である花粉症の彼女とこの秋もよく行動を共にしていたが、「そういやあの日フリース…着てたかも…」と、非常に申し訳ない気持になった。
皆さんも、周囲にアレルギーの方がいらしたら気を使いましょう。身体のつらさって、なってみないとわからない。ペースメーカーを使ってる方のことを考えたら電車内で携帯の電源を切るのは当然でしょ。それと同じだと思う。わからなくても歩み寄ろうとする、それが人の道ってもの。新世紀にはあなたも突然体質変化し、花粉症にかかるかもしれないのだし。ね。
ではでは。また来週。
2000.11.26 |
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◆沢木まひろ |
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創刊:2000.11.26 |
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更新:2008.11.20 |
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