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    <title>誰でもなれる国際人</title>
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    <updated>2010-03-17T18:52:52Z</updated>
    <subtitle>避けて通れぬグローバル化、日本の常識は世界の非常識。アジアを中心とした最新国際情勢と日本をわかりやすく解説し、日本国と日本人の行方を模索します。戸惑うあなたも一緒に考え、一足お先に国際人になってしまいましょう。</subtitle>
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    <title>[384]最終号　春の再出発</title>
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    <published>2010-03-17T18:42:46Z</published>
    <updated>2010-03-17T18:52:52Z</updated>

    <summary>　先週号でお知らせしましたように今号を持って毎週メルマガという形式でお届けしてい...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2010/03/383.php">先週号</a>でお知らせしましたように今号を持って毎週メルマガという形式でお届けしていた「誰でもなれる国際人」の連載を終了させていただく事になりました。2000年10月からスタートした前シリーズ「<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/old/index.htm">日本がわかる！</a>」ではニュースは時代の鏡であるという視点から、ニュースから見える日本の姿や問題点を取りあげました。そして2002年 9月からリニューアルし「誰でもなれる国際人」というタイトルで日本の国際化について私自身の経験を通して書いてまいりました。通して約 9年半の連載になり、何が自慢かと言えば配信会社のお休み以外は 1週も休んだことがない事です。読者の皆様に長い間のご購読を感謝するとともに、メルマガの配信およびHPのメンテナンスという地道な作業で支えていただいたデジタルたまごやさんにお礼を申し上げる次第です。海外出張中も入院中も定期的にメルマガが配信されたのはデジタルたまごやさんのおかげです。</p>

<p>　個人的にも「日本がわかる！」「誰でもなれる国際人」は非常に思い出深い、生涯忘れられない宝です。2000年 5月に起業いたしましたので、もうひとつの事業記録でもあります。書いた内容はすべて事実ですが、もちろん企業秘密は書けませんし、公表できない「思い」もあります。バックナンバーを読みますとまつわる思い出がリアルに蘇ってきて涙がとまらなくなる事があります。また、たった一人で会社を運営する大変さを支えてくれたのも「書く楽しみ」でした。どんな嫌な事があってもこれをエッセイにするにはどんな切り口でとらえたらいいのだろう？と思えば辛さにも耐えられました。読者の方がたからのメールも継続するための大きな力となりました。</p>

<p>　春の到来とともに気持ちも新たにブログでの発信を行うことにいたしました。河口容子の「世界」日記です。<br />
<a href="http://blog.livedoor.jp/ysworth2000/">http://blog.livedoor.jp/ysworth2000/</a></p>

<p>私の仕事はなかなか理解してもらえないのですが、国内外のクライアントの国際ビジネスに関し戦略立案を行い、実務の代行を行うものです。研究者や評論家という立場と違い、常にビジネスの最前線におり、あるいはクライアントの経営陣や担当スタッフとともにプロジェクトを進行していくのが任務です。「誰でもなれる国際人」は一般向け読み物ということであえて専門的な話は排除しましたが、新しいブログでは専門的な話題、あるいはマーケティングや商品開発といった観点からのエッセイ、時には写真も交えての海外の風物の紹介、と切り口はさまざまです。私が接している「世界」はごく限られたものですが、国際ビジネスの現場を感じとっていただければ幸いです。</p>

<p>　今までのように定期的な更新は無理ですが、少しずつバラエティを持たせて作りあげて行こうと考えております。</p>

<p>　なお、バックナンバー全484本についてはデジタルたまごやさんのサイトでいつでもお読みになれます。また、ブログにもリンクを貼っておきます。</p>

<p>最後に皆様のご健勝とご繁栄をお祈りするとともに、あらためて長い間おつきあいいただきました事に対し厚く御礼を申し上げます。</p>

<p>河口容子</p>

<p>...続きは「<a href="http://blog.livedoor.jp/ysworth2000/">河口容子の「世界」日記</a>」で。</p>]]>
        
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    <title>[383]採点すること、されること</title>
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    <published>2010-03-10T17:22:38Z</published>
    <updated>2010-03-10T17:25:49Z</updated>

    <summary>　前シリーズの「日本がわかる！」を執筆中からオリンピックの話題は必ずと言って良い...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　前シリーズの「日本がわかる！」を執筆中からオリンピックの話題は必ずと言って良いほど取り上げて来ました。自分が好きという事もありますが、国際化をわかりやすく語るのに良い機会だからでもあります。今年感じた事のひとつはカーリング娘たちをメディアはこぞって報道したのに比べ、パシュート娘たちは銀メダル、それも限りなく金に近い銀メダルにもかかわらず報道が地味だったことです。どうも最近はアマチュア・アスリートもタレント化していて結果よりも人気に比例した報道量となっているような気がします。これは大きな変化かも知れません。</p>

<p>　もうひとつ感じたのは採点競技の限界。たとえば、ノルディックのジャンプは飛距離、飛型、着地姿勢を点数化して足し上げたものが結果となりますが、飛型や着地姿勢の良し悪しは素人でもわかりやすいものです。速さ、距離、高さ、球技の得点などシンプルに勝敗がわかる所がスポーツの潔さ、さわやかさだと思うのですがフィギュア・スケートに至っては素人にはまったく訳のわからない複雑な採点法方式です。ジャンプの種類によって点数が異なりますが、その差が全体の点数の中で妥当なのかどうか私にはわかりません。見栄えでの加点というのも基準があいまいで、ジャッジの主観や状況により違うのではないかと思います。その実、国際競技で実績の少ない選手には点数は控えめという解説を聞いたことがあります。</p>

<p>　このルールで行けば、一番点数が取れるプログラムをシミュレーションして作り、その通りスムーズに表現できれば「金メダル」という事になり、選手個々の持つ個性は点数につながらなければ封印されてしまうような気がします。技術的には限界に達し、高度の技にチャレンジすれば表現力や見栄えでどうしてもミスが出、逆に氷上バレエに重点が傾けばもうスポーツとは呼べなくなります。人間が人間を短い時間で評価する難しさの象徴でもあるような気がして、フィギュア・スケート界は今後どんな展開をしていくのか楽しみでもあります。</p>

<p>　話は変わりますが、 1月と 2月に「小口輸入のためのマーケティング」というテーマで講演をやらせていただきました。特に公的機関主催のセミナーでは講師は聴講者アンケートにより採点されるのです。 5段階評価を行い、4と5の比率を顧客満足度としており、1月の分は95.6％、2月の分は 100％でした。私自身の出来栄えは 60-70点と思っていただけに驚くと同時に甘い点数をつけて下さった聴講者の皆様に感謝しています。</p>

<p>　私自身は「うれしい、良かった」でおしまいですが、企画担当者にとってはセミナー事業の存続やご本人の評価にまで影響するようで大変重みのある採点結果のようです。これも明確な採点基準があるわけではなく、あくまでも「雰囲気」や「印象」が与える影響が強いのではないでしょうか。私が聴講者となって採点する際は 3を基準にして、資料が丁寧に作られている、準備が行き届いている、わかりやすく理解させる工夫がなされている、ユニークな理論や経験談の披露、身だしなみや態度を総合して加点減点をする事にしていますが、考えれば考えるほど、講演する立場も知っているだけに迷う事も事実です。</p>

<p>　さて、長らくおつきあいいただきましたエッセイ「誰でもなれる国際人」をメルマガという形でお届けするのは次号で最後となります。違う形での情報発信を準備中です。詳しくは次号でご案内させていただくつもりです。</p>

<p><br />
河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/08/302.php">[302]北京オリンピック開会式を見て</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2004/09/102.php">[102]アテネオリンピックで思ったこと</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/old/076.htm">[2002.03.21]ソルトレークで日本がわかる</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/old/003.htm">[2000.10.26]オリンピックに魔物はいません</a></p>]]>
        
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    <title>[382]春節の挨拶</title>
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    <published>2010-03-03T16:10:02Z</published>
    <updated>2010-03-03T16:12:04Z</updated>

    <summary>　中国が台頭してきてから彼らの春節（旧正月）のニュースを日本でも目にする機会がふ...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　中国が台頭してきてから彼らの春節（旧正月）のニュースを日本でも目にする機会がふえるようになりましたが、東アジアではカレンダー通りに正月を祝う日本が不思議なくらいです。中華圏（中国、香港、台湾、シンガポール）はもとより、韓国も旧正月、ベトナムも旧正月（テト）、モンゴルもモンゴル暦による旧正月のお祝いがあるそうです。また、タイの旧正月はソンクーランと呼ばれる 4月の13日から15日までの祝日です。</p>

<p>　中国では春節は旅行シーズン、田舎から都会に働きに来ている人たちは郷里へ帰りますし、都市住民は観光や買い物旅行に出かけて行きます。そして工場経営者にとって頭痛の種は春節後にどのくらい労働者が戻ってくるかです。また中国の工場と取引をしている日本企業も春節前後は連絡が取りづらかったり納期が遅れるのでこれも頭の痛い事です。</p>

<p>　香港のビジネス・パートナーは年中、北京、上海、広州、貴州、ベトナムを飛び回っていますが春節だけは香港にいますので、春節のお祝いを伝えると「ありがとう！日本へ行く、行くと言いながらいつも延び延びになってしまい、いろいろな方に不義理をして申し訳ないと思っているんだ。今度は本気で日本へ行く計画をたてるつもりだから。」といつもの理屈っぽさはどこへ行ったのやら、正月気分満開です。実は2007年に札幌に講演にやってきたのですが、その時もとんぼ帰りで会えずじまい。もう 3年以上会っていない気がします。「それではホ・ン・キで考えてくださいね。」と半信半疑の私。</p>

<p>　彼のところの広州オフィスの女性スタッフからもメールをもらったので、春節はどこかへ行ったの？とたずねると、うれしそうに「郷里へ帰りました。同じ広東ですが広州から電車で 2時間です。」と答えてくれました。</p>

<p>　シンガポール国際企業庁に勤務していたＣ女史はここ 2年くらいの間に 3度転職を繰り返しています。本部長クラスでの転職ですから、いわゆる天下りの渡りなのか、他にいろいろ事情があるのかよくわかりませんが、春節のお祝いとともに「新しい職場はいかがですか？もちろんすべて順調だと思ってはいますけれど。」とたずねると「ありがとう。楽しくやっているわ。」「そうそう、日本の大使館に駐在しているＳさんに協力していただくつもりだったけれどずっと忙しくて連絡を取っていません。これから連絡しますね。」Ｓさんはシンガポール人の女性管理職でＣ女史の元部下です。「Ｓは今シンガポールよ。今晩私と食事をすることになっているわ。」Ｓさんとは東京で一度会ったことがあり、何度かメールでもやり取りをしましたが、果たして私のことを覚えているかどうか不安でした。Ｃ女史からも伝えてくれることは間違いなしでラッキーでした。</p>

<p>　その後、Ｓさんとやり取りをすると「連絡を下さってありがとうございます。お元気そうで何よりです。ご依頼事項について本国のスタッフと一緒に検討をしますのでお待ちくださいね。」との事でした。彼女からも春節で里帰りしたのでリフレッシュしたウキウキ気分が伝わってきます。</p>

<p>　日本のビジネスマンも国際化したとはいえ、クリスマスカードを出したり、クリスマスのない中東圏へ年末年始の挨拶状は出したりするものの、近隣諸国の旧正月のお祝いに対する配慮が足らないような気がします。逆に考えると彼らから年賀状をもらう事もないので、お互いに「変な時にだらだらと休まれて困る」と内心思っているに違いありません。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/01/324.php">[324]インターナショナル・アジアン</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/03/280.php">[280]続　夢を紡ぐ人たち</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2006/02/273.php">[173]アジアのホリデー・シーズン</a></p>]]>
        
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    <title>[381]中国で輝き始めたダイヤモンド</title>
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    <published>2010-02-24T17:13:56Z</published>
    <updated>2010-02-24T17:16:03Z</updated>

    <summary>　最近、何かの記事で中国のダイヤモンド市場が日本を抜き、米国に次いで世界 2位に...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　最近、何かの記事で中国のダイヤモンド市場が日本を抜き、米国に次いで世界 2位になったと知りました。人口の多さはもとより、とんでもない富裕層の多さからも不思議ではない気がしました。ワビサビの伝統がある日本より、金銀財宝は中国人にお似合いです。中国のジュエリー市場の常連は 1.000万人以上いると言われる富裕層、これにニューリッチ層、何と中間層の上のほうの人口だけでも何と 1億 7千万人いるのです。</p>

<p>　また、製造業としても広東周辺がメインでこれは香港系の企業が進出しているのと労働集約型産業の基盤が整っているからです。山東省ではゴールド・ジュエリー、青島ではシルバー・ジュエリー、浙江省では真珠関連という具合に集積地もすでにできていると聞きます。</p>

<p>　日本もバブル時代にはジュエリーが飛ぶように売れました。催事場ではガラスケースが押し寄せる客で動き始め、中にいる販売員が押しつぶされそうになったり、「これ下さい」と客が商品を販売員にお札と一緒に他の客の頭を飛び越して放り投げたりする光景を何度も見ました。販売員は賽銭箱状態です。景気が良かったのに加え、それまで庶民はジュエリーとは縁がなかっただけに購買意欲をかきたてられたのでしょう。この状態が人口10倍以上の国で起こればどんな事になるか、米国の 1位を抜いて中国がダントツトップになる日もそう遠くはないと思われます。</p>

<p>　ところが統計を見るとジュエリー市場を支えているのは大きな宝石を身につけた中国マダムではなくブライダル需要です。2008年の婚姻数は 1,100万組。都市部では 8割以上が婚約指輪を購入し、ジュエリー市場の65％の金額を占めます。結婚指輪は25％なので、まだまだファションとしてのジュエリーは10％ちょっと。日本もまずブライダル関連が普及してからファッションに拡大した事を思い出すとまだまだ拡大の余地があり、カルティエ、ティファニー、ブルガリなど欧米の著名高級ブランドはどんどん中国に進出しています。</p>

<p>　一方、日本は不況と服装のカジュアル化が進みジュエリーの出番が少なくなったような気がします。既婚女性にもかかわらず結婚指輪をしていない人、離婚しているのに結婚指輪はしたままの人など、もう結婚指輪で未婚か既婚を区別する事すら難しくなりました。100万円から200万円のメンズリングがニューリッチ層の男性に売れているそうですから世の中は変わったものです。</p>

<p>　生まれ月ごとに決められている宝石が誕生石ですが、西洋占星術による星座石、生まれ曜日による曜日石というのもある事を先日の国際宝飾展でお会いしたジュエリースクールの校長先生から初めて聞きました。いずれもそれぞれの神様に捧げられたもので、お守でもあるのです。私はダイヤモンドが好きですが、誕生石ではありません。ところが獅子座の日曜日生まれで星座石も曜日石もダイヤモンドであることを発見。妙に納得したから不思議です。ただの鉱物があんなに高いなんて馬鹿馬鹿しいと思えばそれまでですが、持つ意味や意義まで考えるとジュエリーというのは長い歴史や文化の産物だということがよくわかります。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2010/02/378.php">[378]日仏混合かしまし娘</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2004/02/074.php">[074]中国の消費市場</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/manner/b/archives/2007/10/319.php">[319]婚約指輪と結納 - 週刊マナー美人</a></p>]]>
        
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    <title>[380]マダムをめざして</title>
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    <published>2010-02-17T19:13:35Z</published>
    <updated>2010-02-17T19:16:29Z</updated>

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        <![CDATA[<p>　年賀状を機に久々にメールを交換した旧友に私のインタビュー記事を送ったところ「すっかりカッコいいマダムになられましたね。」と一言。彼女はプロのライターでシャープな頭脳から繰り出されるワーディングに昔から大いにインスパイアされてきました。しばらく会わないうちにお世辞という大技まで身につけたようです。彼女曰く「日本はオバサンの大量生産国家でマダムについては金型の作り方すらできていない。」と。</p>

<p>　確かに日本では「女の子」から一気に「オバサン」になり果てる人が多く、「金持ちそうなオバサン」「きれいなオバサン」「インテリオバサン」「若づくりのオバサン」などはいても所詮オバサンである事には変わりないのです。国会議員やエリート官僚に登りつめたとしても、私利私欲にまみれたオバサンや高給にも拘わらず生活に疲れた顔のオバサンが多く、マダムとはほど遠い気がします。</p>

<p>　先日、ラオス大使館主催のレセプションに招待された時の事です。スピーチに立ったラオス商工会議所会頭の中年女性、驚くほどの美人ではありませんが、知性と品性を兼ね備えた風情に思わず「マダム」の真髄を見たような気がしました。控えめながらも凛としたオーラが他のメイクばっちり、色鮮やかな民族衣装の若い女性たちを圧倒します。ラオスは日本の昔の着物を想い起させる絹織物が特産品ですが、黒地の長い絹織ストールの左端を首からそのまま左側の腰へたらし、右端は背中をたすきがけに通し右のウエストあたりから引きだしてひじを曲げた左腕の上にのせています。何とエレガントな姿でしょうか。</p>

<p>　一方、日本人ゲストでは専門家仲間の O女史。シルバーグレイがかったブルー地に黄色の縞がアンシンメトリーに織り込まれたラオスの布で仕立てた和服がボブカットにしたグレイの髪に実によくお似合いです。彼女は会社経営者で西洋文化に囲まれて育ち、のちにアジア諸国での生産や輸入、文化も紹介するようになりました。強烈な信念と独特のセンス、コツコツと積み上げた経験やスキル、とても気さくで明るい方なのに、凡人がおいそれとは近づけない威厳は堂々たるマダムの証でしょう。</p>

<p>　 2月 4日号「<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2010/02/378.php">日仏混合かしまし娘</a>」に登場するフランス人女性社長の V女史も　A女史も元祖マダム。女性ならではのやさしさや機転も持ってはいますが、それぞれ自分で会社を立ち上げ、世界を飛び回り、リスクに勇敢に立ち向かっていく凛々しさが少年系に見えたゆえんでもあります。彼女たちは良き家庭人でもありますが、仕事中はきりりとして一切生活の臭いを感じさせません。</p>

<p>　2007年 3月15日号「<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2007/03/229.php">アジアを狙うオペラ・ビジネス</a>」に登場する大学の先輩である音楽プロデューサー M女史もオスカルのような巻き髪の美しいヨーロッパ仕込みのマダムです。お金や地位だけを追うのではなく、見識やプライド、文化レベルの高さがマダムには必要なのだと思います。</p>

<p>　かつて総合商社に勤務していた時、50代の男性が一番素敵に見えました。修羅場をくぐりぬけてきた自信と余裕。とっさの判断力や洞察力の深さ。なぜ女性がそうなれないのか。それは経験を積みキャリア・アップできる社会基盤が日本にはなかったからです。私は46歳で独立しましたが、男社会の総合商社よりももっと素敵な50代を送る方法はないかと模索した結果でもあったように今思えてなりません。そういう環境がなければ、自分で作れば良い、これが私流です。男女雇用機会均等法施行に関しても社内外でいろいろな活動を繰り広げてきました。次は冒頭の旧友がくれた視点「カッコいいマダム」への道をめざして頑張ってみようと思います。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2010/02/378.php">[378]日仏混合かしまし娘</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/08/355.php">[355]日本の女性差別の根底にあるもの</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2007/03/229.php">[229]アジアを狙うオペラ・ビジネス</a></p>]]>
        
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    <title>[379]嗜好品の輸出市場を探る</title>
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    <published>2010-02-10T21:08:08Z</published>
    <updated>2010-02-10T21:10:15Z</updated>

    <summary>　私の日本のクライアントに癒しや健康に関する雑貨のメーカーがあります。今流行りの...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　私の日本のクライアントに癒しや健康に関する雑貨のメーカーがあります。今流行りの「ゆるキャラ」（あまり個性を出張しないキャラクター）もいくつかあります。商品の約 9割を中国生産に切り替えてから価格でも勝負できるようになり、この冬はテレビ番組で何度も取り上げられ、日本ではよく売れている商品たちです。</p>

<p>　現在輸出に力を入れていますが、韓国市場向けは全体の売上の 1割近くすでにあります。現地パートナーに恵まれたおかげでもありましょうが、キャラクターものが得意な韓国でわざわざ日本のものが売れるとは不思議な現象です。最近の日韓の消費者は互いの文化を吸収するのに必死なようで、見近な外国ゆえの違いや類似性を見つけるのが楽しいのかも知れません。</p>

<p>　その割に香港、中国、台湾が伸び悩んでいます。香港、中国市場へはずいぶんいろいろな商品を輸出した経験がありますが、何でも 3ケ月あればコピー商品や類似商品が出て来る市場です。高収入で知的レベルの高い層以外は本物である事に日本人ほどこだわりません。それに日本製品は欧米製品と同じ位置づけです。機能や品質を重視する商品なら日本製を買っても、ライフスタイルやデザイン性となると欧米へのあこがれはなみなみならぬものがあります。</p>

<p>　先週号に出て来るパリ在住歴10数年の日本人男性 N氏とフランス人女性 A女史に聞くと、フランスではキャラクター商品に代表されるかわいい文化は思春期までで大人は買わないとのこと。「癒し」というと「禅」、つまりシンプルなフォルムにナチュラルカラー、自然素材のものをイメージするのだそうです。そもそものんびり、個人主義的傾向の強いフランス人に「癒し」なんていらないではないかというのが私の持論。そしてケチだから雑貨は売れないと言うのです。これも私に言わせれば、日本人ほど年中だらだらと買い物を、しかも衝動的に行う人種は日本人くらいしかいないと思います。最後に中国製との競争。何とコピー商品をすでにパリで見つけたというのです。同じ価格なら当然日本製を買うでしょうが、雑貨でどこまで価格差が受け入れられるか頭の痛いところです。</p>

<p>　年末にはベトナムへの輸出をスタートさせましたが、次のオーダーが入ってくる所です。この日本メーカーは途上国向けには「高すぎるのではないか、廉価版を別に作る必要があるのでは」と考えていましたが、私は「日本人が使っているものと同じだから価値があるのです。バージョンを下げて安くしたところで中国製に勝てますか？」と反対しました。特にベトナム人は品質を重視し、プライドが高いのをよく知っているからです。</p>

<p>　まったく商品は異なりますが、コンスタントに輸出しているものの飛躍的な伸びがないのが日本酒です。酒造メーカーの団体などで上海や香港の見本市に出展したり、市場視察には行ったりしていると聞きますが、そこから先には進まないようです。香港側からすれば、あまりにも銘柄が多すぎ、違いがわからない上にもともと南国でお酒を大量に飲む習慣がありません。グルメ地域でもあり世界中の料理とお酒が楽しめます。コンテストで金賞を取る日本酒はだいたい辛口。香港ではワインで言うならばライトボディでフルーティな日本酒が好まれ、コンテスト優勝の銘柄とは必ずしも一致しません。</p>

<p>　国内市場がだめなら海外へ活路を見出そうといろいろな業種が模索しているようですが、「ものづくり日本」もこと嗜好品となれば市場の「違い」との闘いです。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2010/02/378.php">[378]日仏混合かしまし娘</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2010/01/3742010.php">[374]2010年代の幕開け</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/11/367.php">[367]日本女性と癒しグッズブーム</a></p>]]>
        
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    <title>[378]日仏混合かしまし娘</title>
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    <published>2010-02-03T19:15:27Z</published>
    <updated>2010-02-03T19:19:51Z</updated>

    <summary>　フランスのクライアントであるジュエリー・メーカーの社長 V女史が東京ビッグサイ...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　フランスのクライアントであるジュエリー・メーカーの社長 V女史が東京ビッグサイトで開催された「国際宝飾展」に出展するために来日しました。2009年 8月21日号「<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/08/354.php">フランス人と盆休み</a>」に登場したパリ在住の日本人男性コンサルタントの N氏とブランド・ビジネス・コーディネーターの A女史も一緒です。</p>

<p>　私自身は会社員の頃 4年ほどジュエリー・ビジネスを担当した経験がありますが、この展示会に足を踏み入れるのは約10年ぶりです。約 1,300社が出展しており商品が商品だけに招待客しか入場はできません。 V女史は私のために  VIPの招待券を用意してくれました。要所要所で警備員が台の上に立って警備をしている姿が目につくのが一般の見本市との大きな違いです。</p>

<p>　N氏がホテルへ戻って仕事をしている間に V女史、 A女史、とともに訪問してくれた企業やそのコメントを分析しました。 V女史は米国の大学院を出ており英語も堪能、フランス人というよりアングロサクソンっぽい女性です。私も含めいずれも女性の社長さんですが、皆着飾っている割には色気はなく少年系。それでもお菓子の話に盛り上がるところは「日仏混合かしまし娘」と言った感じです。</p>

<p>　会場で会社員の頃の大先輩が元取引先で顧問をなさっているのを発見。何とパリとザイールの駐在経験がおありでフランス語も堪能とあって早速 V女史のブースへご案内。その後も先輩には事務局も含め、 VIPにお引きまわしをいただきました。会社員24年、独立して10年になりますが、10年前、20年前、あるいはそれ以上前にご縁のあった方々がいざという時に支援して下さるのも長く仕事を続けてきたおかげと最近特にありがたく思うようになりました。逆に言うとそのくらいの年月を積み重ねて「人としての信用」はやっと構築できるのかとも思えます。</p>

<p>　 V女史のブースに戻り「このような方々がいつでもご支援くださるとのことですよ。」と伝えると「アリガトゴザイマス。」と日本語で頭を下げてくれました。彼女のために市場調査の仕事を引き受けて以来、実は苦難の連続でした。私はとにかく何事もさっさと決めたり片づけたりしないとイライラするタイプ、おまけにホウレンソウ（報告、連絡、相談）をみっちりやらないと気のすまない性格です。ところがフランス人はマイ・ペース。返事はのらりくらり、連絡や相談なしに何かが起こるといった按配でフラストレーションの連続でしたが、顔を見れば憎めないお人柄のようです。</p>

<p>　以前、友人から「あなたは 3人組みが得意ね。」と言われた事があります。確かに日仏混合かしまし娘はもちろんのこと、別件では N氏と A女史の 3人組み、香港のビジネスパートナーは兄弟との 3人組、ジャカルタでは華人の男性と女性の 3人組です。理由を分析をしてみたのですが、 3人だと 1人だけ仲間はずれにされまいとお互いに気を使いあうのでバランスが取れるからだと思います。 2人の仕事というのはどちらかが主、あるいは従という関係になりがちで、私の性格からすると主は責任がより重く損した気分になり、従の場合は気を遣いすぎて疲れる上にみじめな気分になります。技術者、デザナーといった異分野の方がパートナーだと相互補完関係になるため成果があがります。仕事の成功はまず「性格のバランス」から、これは会社員の頃から気になっているポイントのひとつでもあります。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/10/360.php">[360]ビジネスも「友愛」</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/08/354.php">[354]フランス人と盆休み</a></p>]]>
        
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    <title>[377]輸入から起業へ　ふたたび</title>
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    <published>2010-01-27T17:57:47Z</published>
    <updated>2010-01-27T18:00:44Z</updated>

    <summary>　 1月、 2月と 1回ずつ小口輸入のためのマーケティング・セミナーの講師を務め...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　 1月、 2月と 1回ずつ小口輸入のためのマーケティング・セミナーの講師を務めさせていただいております。主催は小口輸入のサポートをずっと行ってきた経済産業省傘下の公的期間です。小口輸入にチャレンジした方がたへのアンケートから国内販売について問題があるとの回答か多いことからこのテーマが決まりました。そもそも小口輸入に関心を持つ方は「海外商品に関心がある」「輸入実務の経験者」「英語など外国語が得意」という傾向があるため、「輸入」の部分にエネルギーが注がれ、国内で販売する事に関しては勉強不足、計画不足という傾向があります。商社マンにとって輸入のポイントは「国内でいかに売るか」で輸入は単なる「仕入の手法」にしかすぎないのです。</p>

<p>　私自身は講師業ではありませんので、教え込むというスタンスではなく、自分の経験や考えをまとめる機会、それを聞いていただいた方の何かのヒントになれば幸い、というとらえ方をしています。演壇に上がってからの調子の良し悪しは聴講者の方々の様子が隅々まできちんと見えているか、空気が読みとれているかでわかるのですが、話しながら口からポンポンと例が自然に飛び出すと内心「何であがりもせず厚かましい性格なのだろう」と我ながらあきれてしまいます。資料の余白が真っ黒になるほどメモを取っている方、「うん、うん」とうなずく方、冗談に笑う方など、が確認できるとこの機会をいただけて本当に良かったと感謝の気持ちでいっぱいになります。</p>

<p>　そもそも個人で起業をするという事はオールラウンド型の能力が要求され、５段階評価で５もあるが、１もあるという方には向きません。不得手なものでも３のレベルまで引き上げないと世間には通じません。小口輸入をこつこつと続けておられる方に主婦が多いのは家事、育児、家計のやりくりと種々な事をタイムリーにこなす能力がいかんなく発揮されている事や経済的な責任が少なく欲張らずにすむからだと感じています。また、買い物をするのは女性が多い事から女性の心理がわかる、きめ細やかな対応ができる、という点もあるでしょう。</p>

<p>　ところが最近のセミナーは圧倒的に男性が多いのです。失業への不安、サイドビジネス狙い、退職後の趣味と実益をかねて、などニーズが多いのは何となくわかります。転職先を求めてさ迷うよりは独立心を大いに評価しますが、ひとりでの起業は究極の自己責任です。「政治が悪い」「社会が悪い」「会社や上司が悪い」と責任転嫁をしがちな日本人にこの自己責任が耐えられるのかどうか少し不安です。</p>

<p>　親切な知人や友人たちが何やかやと世話をやいてくれるのも起業後 3-4ケ月のもの珍しいうちだけ、「他人の不幸は蜜の味」国民の日本では「いつ潰れるか楽しみ」な人々がたくさん見守ってくれます。起業したてなら「仕方ない」で済む話も、起業後１年もたって何も成果が出なかったり、泣き言を言ってしまえば完璧に信用を失います。こうして、１年以内に半分が消えていきます。消えずにすむには日々の学びや気づきを改善に取り入れていくしかありません。</p>

<p>　小口輸入については2003年8月21日号「<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2003/08/047.php">輸入から起業へ</a>」と11月27日号「<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2003/11/061.php">輸入から起業へ・後日談</a>」で触れておりますのでそちらをご参照ください。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/06/343.php">[343]リスク・テイカーのマナー</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/05/339.php">[339]セミナーは「気づき」の場所</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2003/11/061.php">[061]輸入から起業へ・後日談</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2003/08/047.php">[047]輸入から起業へ</a></p>]]>
        
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    <title>[376]国際化とＩＴリテラシー</title>
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    <published>2010-01-20T22:32:57Z</published>
    <updated>2010-01-20T22:51:09Z</updated>

    <summary>　実は私のPC歴は長く、1980年代前半でPCが 1台 100万円くらいした時代...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　実は私のPC歴は長く、1980年代前半でPCが 1台 100万円くらいした時代にさかのぼります。典型的男社会の総合商社では女性が男性と同じように認められるには男性の 3-5倍働かないと無理と言われていた中で、何か差別化をと上司がパソコンを学ぶようにとすすめてくれました。その頃は BASICのコマンドを打ち込んでいかない限り簡単な計算すらできず、短気でじっと座っているのが苦手な私にはこれは無理と数ケ月であきらめました。それでも当時の表計算ソフトで描いたグラフを社内用統計資料に初めて利用、ちゃっかり名前を売ったのを覚えています。</p>

<p>　WINDOWS 95が出た時は「これなら簡単」と自宅にデスクトップPCを買いました。それ以降会社員の頃からノートPCと常に 2台持っています。会社員を辞めたのは2000年の 4月ですが、常に会社のPCよりも自宅のほうが最新のOSやアプリケーション・ソフトを備えていたので、このPCが会社にあったらいいのに、としだいに思うようになりました。メールがあれば海外でもタダ同然でコミュニケーションができます。そのうちインターネットのコンテンツもどんどん充実してきたので、図書館へ行き情報を収集する時間や交通費もいらなくなるどころか海外の情報もいながらにして検索できます。これなら一人でも国際ビジネスができると確信するようになりました。</p>

<p>　ITリテラシーという言葉が最近使われますが、このITを使いこなす能力は日本の一般ビジネスマンは途上国と比べてもかなり低いと感じています。いまだに原稿を作ってからPCを打っている人がいますが、それではPCはタイプライターに過ぎません。電卓で計算をしながら　EXCELに入力している人にいたっては何をかいわんや、です。</p>

<p>　特に海外のコンサルタント会社やシンクタンクと仕事をする時はまずは「PC環境」のチェックがあり、必要なアプリケーションを持っていないと仕事ができないのが普通です。このおかげで私のオフィスの電脳化はどんどん進みました。データを送ると「そのアプリケーションはない」「バージョン・ダウンして再送してほしい」と言われるのは日本企業ばかりです。会社にいながらメールをチェックする習慣がない人もいます。それなら名刺にメールアドレスを印刷するのを止めてはどうか、と思わず言いたくなります。</p>

<p>　たとえばMS OFFICE は今2010のベータ版が出ています。主流は2007で、その前は2003です。PCの減価償却期間は 4年ですのでほとんど2007になっていて不思議ではありません。私の会社は10数ケ国とコミュニケーションがありますが、そのうち先進国はフランスとニュージーランドのみです。中国だろうとベトナムだろうと国際ビジネスをしている会社は2007が使え、また会社案内など見事なデザインのPOWER POINT を送って来ます。</p>

<p>　別に最新のものをそろえる必要はありませんが、PCを使って仕事をしている以上、「好き嫌い」や「もったいない」とは関係なく取引先などの普及率をチェックしてそろえていかざるを得ないでしょう。でなければ「鎖国」状態になります。「日本人は英語が話せる人が少ないからなあ。」と途上国の人にもせせら笑われて久しいですが、そのうち「日本人はPCがちゃんと使えないからなあ。」と言われるのではないかと危惧する昨今です。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2006/01/168ip.php">[168]私のIP電話元年</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2005/09/154--.php">[154]仕事を支える電脳グッズ</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2003/02/019.php">[019]ITのチカラ</a><br />
</p>]]>
        
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    <title>[375]面接試験いろいろ</title>
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    <published>2010-01-14T16:01:02Z</published>
    <updated>2010-01-14T16:03:29Z</updated>

    <summary>　香港のビジネスパートナーから依頼される仕事に日本人スタッフや取引先候補との電話...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　香港のビジネスパートナーから依頼される仕事に日本人スタッフや取引先候補との電話面接があります。また、香港人スタッフの日本語力チェックもあります。ビジネスパートナーは英語、広東語、北京語を同レベルで操れる語学力があり、何十年と日本との取引経験がありますが、どうも日本語は苦手のようです。日本人に関する面接については日本のビジネスパーソンとしての常識をわきまえているか、そのスキルや経験が日本の取引先に評価されるレベルかどうかがポイントです。香港人については「日本語ができる」という事で応募してくるわけですから、実践に使えるレベルかどうか私が試験をするわけです。</p>

<p>　上記の方々は私とは原則として直接関与しませんので、たった 1-2回のやり取りで評価をさせていただくのは非常に責任が重いと感じる部分もあります。社内に日本人がいるのですからその方々に面接をしていただいたら良いと思うのですが、トップダウンの風土から社員には任せたくないという気持ちと、日本語で行う仕事のトレーナー兼チェッカー(私） がちゃんといるという証拠を見せたいのかなと推察します。</p>

<p>　先日は日本から水産物などを輸入して香港の日本食レストランに卸している会社に香港人の営業チーフを採用したいので電話をかけて営業をできるほどの日本語力があるかチェックしてほしいという依頼がありました。中卒ですが働き者であり、日本のレストランに板前として10年勤務、大阪で 3ケ月修行もしたことがあると説明を受けました。日本の食材を売り込むには相手は香港の日本食レストランの板前さんと話をしなければなりません。当然プロの調理の知識がなければ馬鹿にされてしまいます。</p>

<p>　こういう電話面接の場合、相手が日本人の場合は丁寧な対応をしつつもどこか情報を得ようと探っているような態度や自分に有利にはからってほしいという思いを強く感じ、気が重くなってしまいがちです。その点、外国人の場合はざっくばらんで楽しい会話ができます。日本料理に興味をもった理由をこの香港人の板前さんに聞くと「子どもの頃お母さんが日本食レストランに連れて行ってくれたんです。とてもおいしかったから興味を持ちました。」超学歴社会の香港で中卒という事は豊かな環境ではなかったのでしょう。「お母さんが」と言うあたりは母子家庭なのかも知れません。もし、いつでも日本食を食べられるような豊かな家庭に育ったなら、おそらく板前になろうという「夢」は持てなかったかも、と思うと人間何が幸いするかわかりません。</p>

<p>　「板前の修業って大変でしょう？日本の若い人は長い間辛抱するのが嫌だとなり手が少ないと聞いていますが、香港人で板前になろうという方は多いのですか？」と私。彼は魚(特にマグロ)をさばく大変さを教えてくれた後「結構いますよ。大変だけれど面白い。」「それでは今度日本に来たら料理を作ってくれますか？うちの包丁はあまり切れませんけれど。」「もちろん、いいですよ。」「中華料理も作れますか？」「作れますよ。」「ラッキー！」お互いの笑い声のうちに電話面接は無事終了しました。</p>

<p>　彼が加わろうとしている会社は日本人が設立した会社にパートナーが出資、のちに買収した経緯があり、人事やビジネスのやり方がなかなかすっきりしませんでした。電話面接をした彼が持ち前の明るさと頑張りで新しい風と吹かせてくれる事を願っています。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/07/351.php">[351]香港トレーダー</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/11/314.php">[314]私のChangeとYes, we can</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/10/312.php">[312]続　中国に広がる日本の食文化</a></p>]]>
        
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    <title>[374]2010年代の幕開け</title>
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    <published>2010-01-06T23:25:24Z</published>
    <updated>2010-01-06T23:27:50Z</updated>

    <summary>　2010年がやって来ました。毎日毎日一生懸命過ごしているのに過去になれば60年...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　2010年がやって来ました。毎日毎日一生懸命過ごしているのに過去になれば60年代だの90年代だのといとも大胆に10年ごとにまとめて論じられます。そういう意味では新しい10年、2010年代の始まりとも言えます。</p>

<p>　私自身は2000年に会社員を辞め、すぐ起業をしましたので社会人としてのターニング・ポイントが2000年ヒトケタ代の始まりと重なり、人生の中で非常に思い出深い、そしてたった一人ですのでユニークな経験をし続けた10年だったと言えます。昨年の終わりごろ、会社員時代からの知人ですが異業種におられた方から「起業当時からまったく軸がぶれず、深めるものは深め、間口を広げるものは広げていっているので実に順調な成長ぶり」とほめてくださいました。また、もう亡くなられましたがやはり会社員時代一緒に仕事をさせていただいた弁護士の方に「あなたの方向性は正しいから頑張るように」と励ましていただいた事もありました。社会正義を強く訴える方だっただけに、中小企業のためになろう、途上国を支援しようという私の気持ちと重なる部分があったのかも知れません。お世辞半分だったり、単なるエールだったりするのでしょうが、このような大きな目での「見守り」に感謝し続けた10年でもありました。</p>

<p>　昨年を振り返ると、中国向けには超低温の業務用フリーザーや精米機を初めて輸出しました。日本酒の輸出も続けています。輸出逆風の中での日本らしい製品ばかりです。ベトナム向けにも雑貨の輸出を始めました。ベトナムへの投資やベトナムでの生産という動きが盛んな中、いち早くベトナム市場に参入することができました。また、新しい国々との取り組み、フランスや中東との方々や産品との出会いもありました。リーマン・ショック以降、先進国はどうも経済のみならず士気まで低調、逆に新興国や途上国の頑張りや明るさも実感しましたし、イラクやパレスチナといった政情不安定な国々へ想像した以上に多くの日本人が心を寄せている事もわかりました。この辺は日本の一般メディアの報道とはかなり温度差があるような気がしています。</p>

<p>　そして年末には私の古巣の総合商社グループからアイデアを出してほしいとのお声がかかりました。会社員時代は非常に異動が多かったのですが、異動後は仕事がない限り元の部署へ足を踏み入れが事がありません。私にとって職場は神聖な場所であり戦場ですので、離れたものがうかつに遊びに行くのは失礼だという美学を持っているからです。ですから起業後は元の会社へ一度も訪問した事がありませんでした。10年を経て訪問するとグループ企業の経営陣はほとんどが1-2期上の先輩たちでした。「私は日本とアジアの中小企業の支援を行うために仕事をしてきたのでこのような大企業で発言をさせていただくのはおこがましいのですが」と冒頭申し上げると、とんでもないとおっしゃって下さったのでいろいろ提案をさせていただきました。中小企業や途上国のためにと思ってやって来た事が大企業にも役にたつとは何と世の中は不思議に満ちているものかと改めて思いました。</p>

<p>　今月と来月は東京にある公的機関でマーケティングのセミナーを行います。小口輸入でこれから起業をされようという方々のためです。世は不況、不況と言われますが、個人や小さい組織だからできる事もたくさんあるはずです。バブルの頃からずっと感じてきたことですが、日本人は効率だのシステムだの、リスク・マネジメントだのと頭でっかちになり、理屈だけで何とかしようとする風潮が強くなっています。国際化が強いられる中で、日本人が本来持っていた勤勉さ、良い意味での情緒性、他人への配慮や社会の中での調和がどんどんなくなりつつある気がします。日本人としての「良さ」なくして真の国際化はあり得ないと思います。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/01/2702008.php">[270]2008年を良く生きる</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2006/06/192.php">[192]夢よ深く、志よ高く</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2005/06/138.php">[138]アジアでひとつだけの花</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2002/09/001.php">[001]国際人しよう</a></p>]]>
        
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    <title>[373]日本・メコン交流年　最後のセミナー</title>
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    <published>2009-12-30T17:28:29Z</published>
    <updated>2009-12-30T17:31:22Z</updated>

    <summary>　メコン地域投資促進セミナーに行って来ました。カンボジア経済特別区委員会副長官、...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　メコン地域投資促進セミナーに行って来ました。カンボジア経済特別区委員会副長官、ラオス投資計画省投資促進局長、ミャンマー外務省国際機関・経済局長、タイ投資委員会国際部長、ベトナム計画投資省国内経済局副局長という実務レベルトップのメンバーが勢ぞろいし、日本・メコン交流年であった2009年をしめくくるにふさわしいセミナーでした。とはいえ日本人にとって投資活動からはまだまだなじみの薄い国々もあるのに250名の定員があっという間に埋まったそうです。</p>

<p>  12月10日号「<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/12/370.php">ベトナム新しい展開</a>」でも触れたようにベトナム関連のセミナーも満杯、11月にコンサルタントを務めさせていただいた「ヨルダン　イラク　パレスチナ展」でもこの３ケ国についてそれぞれセミナーが並催されていましたが、いずれも大変なにぎわいでした。途上国に寄せるビジネスマンたちの関心と一般メディアによる報道記事にはどうも温度差があるような気がしてなりません。国際化をさらに進展させようと羽ばたく人々と自分の身の周りの事だけで精いっぱいになっている人々という二極分化も始まっているような気がします。</p>

<p>  この地域についてはすでに何回かこのエッセイで触れております。関連記事を書きだしておきますのであわせてお読みいただければ概要や執筆時との変化をおわかりいただける事でしょう。冒頭の 5ケ国に中国を入れた 6ケ国が GMS（大メコン地域）ですが、 1人あたり GDPの順で言うとタイ（4,115米ドル）、中国（ 1,300米ドル）、ベトナム（ 1,040米ドル）、ラオス（840米ドル）、カンボジア（818米ドル）、ミャンマー（462米ドル）となります。人口順では中国（1,300百万人）、ベトナム(86百万人)、タイ（66百万人）、ミャンマー（ 59百万人）、カンボジア（14百万人）、ラオス（6百万人）となります。この経済格差(つまり労働コストの差)を活用して国際分業を行い、共に発展しようというのが今のメコン地域のめざす方向です。</p>

<p>  たとえばタイには 7,000社以上の日系企業が進出しており、自動車産業や家電などの精密部品やハイテク製品に国際競争力を持っていますが、生産コストが上昇しています。そこでタイの工場を閉鎖せず、ラオスで労働集約的な作業を行い、タイで最終組み立てを行い、タイ国内で販売する、もしくはタイから輸出するというパターンがあります。</p>

<p>  あるいは中国にマザー工場を置き、ラオス第２工場、さらにタイで最終組み立て、そこから輸出というパターン。中国にマザー工場を置き、ミャンマーが第２工場、あるいはベトナムがマザー工場でカンボジアが第２工場というように無数の組み合わせが考えられます。それぞれのお国事情もありますが、現在道路網の整備や通関制度の簡略化が進んでいます。</p>

<p>　以前、ベトナムの貿易促進機関の副長官と雑談をした際に「日本人はアセアンの後発国であるラオス、カンボジア、ミャンマーとはビジネスでのつながりが少なく、域内での格差が広がった場合、アセアンとして連帯が危うくなるのでは」と私が言うと「それでは日本からの投資がふえているベトナムが架け橋となれば良いでしょう。ベトナムにとっても新しいビジネス・モデルとなるし、日本も後発国もそれぞれにメリットがあります。」と即座に答えられました。賢人で有名な方でしたが、国境紛争の絶えなかった国々がそれぞれの違いを生かしながら協調しあおうという時代に入りつつある事は確かです。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/12/370.php">[370]ベトナム新しい展開</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/11/365.php"><br />
[365]アセアンへの投資いよいよ選択の時代へ</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/01/2735.php">[273]５ケ国外相が揃ったメコン地域投資セミナー</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2006/07/195.php">[195]メコンに吹く風</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2006/03/177.php">[177]バイラテラルからリージョナルへ</a><br />
</p>]]>
        
    </content>
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    <title>[372]情報の閉鎖性</title>
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    <published>2009-12-24T16:28:27Z</published>
    <updated>2009-12-24T16:30:25Z</updated>

    <summary>　海外顧客からの依頼で日本市場調査の一環として日本企業にアンケート調査を行う事が...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　海外顧客からの依頼で日本市場調査の一環として日本企業にアンケート調査を行う事がたまにあります。経営方針に関する事柄ですのでほとんど回答がない事をわかりつつやらざるを得ない非常に面白くない仕事のひとつです。</p>

<p>　なぜ回答がないのか？ある一定の規模の企業なら経営陣が自らアンケート用紙に記入する事はまずないでしょう。そもそも会社組織に他社からのアンケートに答えるための部署などはありませんし、社員がうかつに答えて後々責任問題になるのは嫌だから「触らぬ神にたたりなし」で、さも受け取らなかったかのような顔をするというのが日本式なのでしょう。こういう時、外国人は「アンケート用紙が届いていないのではないか」「担当者が記入し忘れているのではないか」などと真面目に騒ぎますが、「返事をしないのも回答のうち」と私は答えることにしています。</p>

<p>　最近の日本企業は消費者からの質問やクレームに応じる窓口はありますが、こうした企業対企業の対応窓口はゼロです。総務部や広報室などに問い合わせても「当社ではご協力できません。」という返事が返って来るのが普通です。仕方ないから役員クラスの知人に窓口を紹介してもらえぬかと電話をすると今度は「社内規程により教えられない」という返事が来ました。圧巻はある百貨店で「購買に関する問い合わせや一方的なカタログの送付はお断りします。」と堂々と文書にしています。確かに山のように問い合わせや廃棄に困るほどカタログが送りつけられ、中にはいかがわしい業者も混ざっている事とは思いますが、積極的に商材を探すという本来業務を封じてまでリスク対策をしなければならないなら売上げは落ちるに決まっています。</p>

<p>　海外のリサーチャーたちに聞いてみると、電話でも面談でも快く応じてくれるケースが多いと言います。それもトップ・マネジメント自らが面識のないリサーチャーと会ってくれるそうです。興味があれば会う、都合が悪い事は言わなければ良い、会って話をするには契約をしたのとは違い何の権利も義務も生じないから情報を得るだけ得ではないか、というのがその理由だそうです。</p>

<p>　24歳の頃、役員の秘書をしていた事があります。その上司（役員）に「情報を収集するにはまず自分も情報を提供しなさい。そうでなければ相手は話してくれない。ただし機密は絶対しゃべらない事。」と教わりました。また、ある知人は「ビジネスでは究極のところ YesかNoあるいはいついつまで待って、という返事しかない。どんな会社でも 1割くらいの機密はあるでしょうが残りの 9割は正直に話したらいい、嘘をつけばどんどん嘘をつかざるを得なくなり、そのうち収拾がつかなくなる」と言いました。本当にその通りだと思います。</p>

<p>　たとえば、ありとあらゆる理由をつけて回答を先延ばしにし、あげくの果てには居留守を使うという例をたくさん見てきましたが、なぜ最初から断らないのでしょうか。お互いに時間が無駄だし、気分も悪いと思うのですが。私は相手がもったいをつけて答えなかったり、嘘をついたりしても、誰からか聞きもしないのに教えてもらえるという不思議な運を持っています。また、普通他人には話さないだろうと思うような事柄を打ち明けられることもありますが、それは信用していただいた証としてどんなに重たくてもありがたく黙って受け止めることにしています。</p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/05/342.php">[342]これぞ日本式経営の弱点</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2005/12/167.php">[167]「ノー」から生まれたプレゼント</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2004/09/101.php">[101]情報に対する姿勢</a></p>]]>
        
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    <title>[371]ブルネイの人々　冬の東京に集う</title>
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    <published>2009-12-16T16:19:05Z</published>
    <updated>2010-01-13T13:01:49Z</updated>

    <summary>　「ブルネイにお詳しいとお聞きしたものですから」と JETROの方から電話をいた...</summary>
    

    
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        <![CDATA[<p>　「ブルネイにお詳しいとお聞きしたものですから」と JETROの方から電話をいただき、ブルネイのハンディクラフト業者がIFFT(国際家具見本市)に出展したのを機にレセプションがあるのでどうぞ、というご案内をいただきました。ブルネイのハンディクラフト業者にセミナーを現地で開いたのは2004年です。たった一人で 2日半のセミナーを仕切るという大役でした。もともと企業数が少ない国ゆえに私の知っている人が誰か来ているだろうと出展業者のリストを見ると2003年以来交流のある刺繍製品の会社の女性オーナーの名前を見つけました。彼女はグッドデザイン賞アセアンセレクションの第一回受賞者です。</p>

<p>　当日は雨の強い寒い日でした。まずはブースに向かうと刺繍の女性がいました。今までご主人の顔どころか、話すら聞いたことがないのに今回はご主人も一緒の来日です。「寒いでしょう？」と赤道直下から来た二人に言うと「寒いけど、大丈夫」とニコニコ、大手デパートのバイヤーが見に来てくださったのだとか。彼女に「ねえ、あちらの会社の女性って私のセミナーに来てくれていましたか？」と聞くと「そう来ていたわよ、覚えてる？」彼女はさっそく織物の会社の女性オーナーの所へ連れて行ってくれました。「私もよく覚えています。」と織物の女性。2004年に会った時は丸顔のやさしくてきれいな人だという印象がありますが、少し日に焼けて年をとった感じがしました。「私たちもあの時は若かったわよね。」と私。「今だってみんな若いわよ。」と刺繍の女性。もう 1社はクリスタルガラスのメーカーですが、こちらはグッドデザイン賞アセアンセレクションの第二回受賞企業です。</p>

<p>　実は JETROが 2年がけでデザインなどの専門家をブルネイに派遣し、日本市場向けの商品化指導を行い、IFFTが発表会というわけです。なぜ、ブルネイかと不思議に思う方が多いでしょうが、日本の LNG輸入の約10％をブルネイに依存しているのです。日本は世界の LNGの約 4割を輸入している世界最大の LNG輸入国です。インドネシア、マレーシア、オーストラリア、カタールに次ぐ輸入相手がブルネイなのです。ブルネイとの経済連携協定 （EPA）も2008年 7月に発効し、先日のシンガポールでのAPECでも鳩山首相がブルネイのボルキア国王と会談、ブルネイが LNGの長期安定供給と来年のAPECでの議長国日本を支持することを確認しました。このハンディクラフトの件も資源外交の延長線上にあることは間違いありません。</p>

<p>　さて、お次はレセプションでレストランを借り切って行われました。もちろん駐日ブルネイ大使も出席されました。このレセプション、ドレスコードはセミフォーマルと書いてありました。最近はフォーマルと言ってもかなりカジュアル化していますので、はてセミ・フォーマルとはどのくらいのレベルなのかと数日悩んだ事は確かです。ましてや私の場合はビジネスパーソンとして招待されているわけでいつでも名刺を出してビジネスの話をするのをふさわしいスタイルでなくてはなりません。</p>

<p>　黒地に水彩タッチのプリント柄のついたシフォンのミニ・ドレスに黒の長めのジャケット、チャコールグレイのタイツに黒のスエードのくしゅくしゅ感のあるロング・ブーツにしてみました。カジュアルなイタリアン・レストランですのでブーツでもスエードなら平気だろうと判断したのです。タイツにブーツの組み合わせは厳格なイスラム教徒である彼らに対しても脚を見せないという配慮もあります。日本在住のブルネイ女性なのでしょうか。被り物をしているもののやはりミニスカートにロング・ブーツ姿を発見。このくらいならドレス・コードなんてわざわざ書かなければ良いのにと思ったくらいです。こういう時男性のスーツと女性の民族服は本当に便利とうらやましく思います。</p>

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<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/03/279.php">[279]動きだすブルネイ</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/02/276-1.php">[276]春の雪　南への回帰</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2006/02/275.php">[175]こんな世の中だからブルネイに行ってみよう</a><br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2004/02/071.php">[071]ブルネイ特集　祈りとセレブな日々</a></p>]]>
        
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    <title>[370]ベトナム 新しい展開</title>
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    <published>2009-12-09T17:03:44Z</published>
    <updated>2010-01-13T13:07:51Z</updated>

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        <![CDATA[<p>　先日、ベトナムの　ダン・フイ・ドン計画投資省副大臣を迎えてのベトナム投資セミナーが都内の一流ホテルで開催されました。 200名の定員がほぼ満員。一方、東京都が主催するハノイ投資セミナーもあっという間に満員御礼になったようで相変わらずベトナムへの関心への高さを強く感じました。</p>

<p>　このセミナーでアメリカ人のプロジェクト・マネジメント会社の社長と知り合いになりました。先方からご挨拶に来られ、「興味深いお仕事ですね。来年早々にランチ・ミーティングにお誘いしてもよいですか？」と言われました。最近ふえているのは ASEAN諸国をベースに仕事をしている欧米人のコンサルタントや弁護士です。日本人の場合は在留邦人を除いては専門職のサービスで広く ASEAN諸国をカバーする人は珍しいのできっと私の事を「変わり者」と思ったに違いありません。</p>

<p>　さて、副大臣のスピーチによれば、ベトナムは1991年から2005年までの GDP成長率の平均は年 7.5％であり、2006年と2007年は 8％台、2008年はリーマン・ショックによる世界的な不況やベトナムの経済危機もありながらも　6.23％、2009年も 5.2％を目標としているそうです。産業別では、工業生産額は前年比 7％増加、サービス業は前年比18％増加と順調な回復を見せています。</p>

<p>  2009年 1月から10月までの外国直接投資額は登記ベースで 189億ドル、前年同期比27.1％増、また実際に投資された金額は80億ドルで前年同期比の87.9％です。この世界的な不況下でもベトナムへの投資は堅調と言えます。日本企業は今までに50億ドル（1164案件）実際に投資しており、実行ベースでは世界一、登記額では世界で 4番目です。追加投資額でも日本は世界最大でベトナムでの事業が成功している証拠とも言えます。ただ、投資した企業の86.8％が加工業や製造業で日本が強みとする業界とも言えるし、ベトナムでの事業化に向いている業界とも言えます。</p>

<p>　私はベトナムの小売店チェーンに日本のクライアントの商品を輸出し始めたところです。この小売店チェーンはベンチャー企業で経営者は全員若いエリート・キャリアウーマンであり、子どもを持つ母親でもあります。この会社は日本から毎月コンテナ単位で商品を買い付けています。しかも前払いです。 1年前くらいから女性社長が何度か来日して会社訪問をしたり、日本市場を見て着々と準備をしてきました。先月第２子を出産したばかりですが、まだ会社に出られないと言いながらも自宅から元気にメールをくれました。伸び盛りの国ならではの底力を感じます。</p>

<p>　個人的にはベトナム市場はおもしろいと思います。中国市場に目を向ける方が圧倒的多数でしょうが、たしかに中国の人口の多さは生活必需品を売るには世界一の市場であることに間違いはありません。しかしながた嗜好品を売るとすれば地域ごとの違いがあり、関東圏や近畿圏くらいの規模の市場が点在するイメージです。新しいもの好きで熱しやすくさめやすい、偽物がどんどん出回る、というリスクを考えるとかなりフレキシブルなオペレーションを強いられます。一方、ベトナムは堅実な国民性のうえに品質を重要視します。対ベトナムの ODA支援額は世界一で国民に広く認知されていることから反日感情を持つ人はまずいません。日本の 8割くらいの国土に8600万人の人口。半数以上が30歳以下です。ベトナムは二人っ子政策ですので2010年くらいには約 1億人の人口になります。教育水準も高い。日本と同じように南北に細長い国、つまりもうひとつ日本と同じ市場ができると思えば日本企業にとってはイメージしやすいのではないでしょうか。</p>

<p><iframe width="300" height="300" frameborder="0" scrolling="no" marginheight="0" marginwidth="0" src="http://maps.google.co.jp/maps?f=d&amp;source=s_d&amp;saddr=14.753635,108.061523&amp;daddr=&amp;geocode=&amp;hl=ja&amp;mra=dme&amp;mrcr=0&amp;mrsp=0&amp;sz=6&amp;dirflg=d&amp;sll=18.604601,108.28125&amp;sspn=13.632201,19.709473&amp;brcurrent=3,0x0:0x0,0&amp;ie=UTF8&amp;ll=18.604601,108.28125&amp;spn=12.472747,13.183594&amp;z=5&amp;output=embed"></iframe><br /><small><a href="http://maps.google.co.jp/maps?f=d&amp;source=embed&amp;saddr=14.753635,108.061523&amp;daddr=&amp;geocode=&amp;hl=ja&amp;mra=dme&amp;mrcr=0&amp;mrsp=0&amp;sz=6&amp;dirflg=d&amp;sll=18.604601,108.28125&amp;sspn=13.632201,19.709473&amp;brcurrent=3,0x0:0x0,0&amp;ie=UTF8&amp;ll=18.604601,108.28125&amp;spn=12.472747,13.183594&amp;z=5" style="color:#0000FF;text-align:left">大きな地図で見る</a></small></p>

<p>河口容子</p>

<p>【関連記事】<br />
<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2009/07/348.php">[348]根強いベトナム・ブーム</a><br />
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<a href="http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yoko2/b/archives/2008/10/311.php">[311]危機を克服するベトナムと新しいハノイ</a></p>]]>
        
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