[012]仕方ないかな、フランス人

競争社会且つ完璧さを求める日本の企業社会を抜け出して、のんびりのほほーんと葡萄畑を眺めて暮らしていると何事にも寛容になるのか少し気が緩んでいる気がします。仏語のTant pis(トンピー:仕方ない)という言葉はこちらの会社に来て最初に覚えました。すぐ覚える位に同僚が毎日連発します。

フランス人はワインをたくさん飲むから心臓病が少ない、血が綺麗と言いますが、本当は全ての事をこのトンピーなる言葉で許しているから心臓に負担が及ばないのではないかと私は納得しています。

こちらに着いてすぐの頃、日本の会社に¥168,000の送金を会計係に依頼したところ、受け取り先から2,3日後に「電信送金を有難うございました。しかし¥168しか入金されていません。」とメールが。確かに入金先銀行口座と金額¥168,000を紙に書いて渡したのに何故?

フランスではカンマと小数点が日本とは反対なのです。¥168,000は、¥168.000,00と書かないと分らないのです。担当者に「20F弱を電信送金料500F近く払って送金するって変だと思わなかったの?」と尋ねてみたら銀行は何も言わなかったわよ。とあっけらかん。そりゃそうだ、¥168の送金で為替や電信送金の手数料が稼げるんだもの黙って送金するわ。しかし同僚は詫びる事無く「トンピー」と一言。

別の同僚が私の休暇帰国に付き合って日本に遊びに行きたいと言う。英国以外の外国へ行った事がない、飛行機なんて30分以上乗った事がないから私のOKにはとても喜びすぐに旅行代理店へ。

出発2週間前になり切符がないと同僚が言う。「入金したのに?」と聞いたら入金すらしていないらしい。代理店が入金は出発直前で良いと言ったらしい。でもおかしいからとせっついて代理店に行かせたら案の定、彼女の日本行き切符は出国2週間前までの入金未確認のため自動キャンセル。代理店側は「日本行きの切符なんて発注した事がないからそんなの知らなかった。4月中旬まで全て満席でフライトがない。」そして忘れる事なく「トンピー」と一言。

私は激怒!「何がトンピーよ!トンピー、トンピーって言えば何でもOKなわけこの国は!いい加減にせんかい。」

激怒はしたものの初の日本旅行をぶち壊されてしょげる同僚を哀れで、パリにある日系の代理店に電話をしたら10分で代わりのチケットを手配してくれました。やはり日本人はすごいと改めて思いました。

という事で3月中旬より約1ヶ月近くトンピーな同僚を連れて日本珍道中をします。不在の間もこの通信局は続きます。戻ってきたら私達の珍道中記をリリースしますので是非お楽しみに。

夢路とみこ

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