[247]シャンブルドット(3)

最近増えてきたCDHの宿泊客が50代アッパーのマダムたち。子育ても終えて自由な時間が出来たから一人旅、仲間とのグループ旅行でパリに来るときにここを利用するというケース。オーナーもこの年代の人たちが多いから、迎える側も宿泊する側も数日の滞在後にはかなり仲良くなっている様子が伺える。

これまではCDH宿泊というと「ホームステイ感覚」というキャッチフレーズのせいか語学学校を始めとしてお稽古事に長期滞在する人向けに考えられていたけれども、でも最低2泊以上からという短期滞在に惹かれてさまざまな年齢層が利用するようになりました。オーナーの中には追加料金で家庭料理を教えてくれる人もいるので、それもまた滞在中の楽しみになることも。本格的な料理学校というよりも、普段の食材で、また日本へ帰っても同じ味が再現できるという気軽さが受けているようで。

でも、日本以外の観光客のCDH利用者はこれまでも年齢がさまざまで、家族で利用することも多い。それはまるでパリに住む親戚を訪ねる感覚でやって来ているようでした。私も日本人観光客がさまざまな世代でこれを利用することを勧めたい。

先日手配した4人のマダムはパリでの始めてのCDH体験でなんと2週間以上も滞在。帰国前日に様子を伺いに入ってみたところ、みなさんリラックスして、オーナー夫妻と打ち解けていて楽しそうでした。好奇心旺盛の日本のマダムたち、もてなし精神に溢れるフランスのオーナー達。これが60数年前に戦争をしていた国の人たちの姿とは信じられない。

年齢も近かったせいかかなり打ち解けていて、滞在中に和食を作ったりしたそうです。アメリカでもB&Bを利用したことのある日本のマダム達の感想としては、フランス人は食に対する好奇心が少ないと。確かに。ここは美食の国だからあまり外国の食に対する関心もなければ貪欲なところもない。その分、自国の美食をたくさん味見させてくれる。

オーナーからは、日本人は静かで清潔でとても良い宿泊客だと。流暢に会話が出来ずとも一生懸命にコミュニケーションを取ろうとするその真摯な態度は好感がもてるとも。私が手配を手伝うようになってから、ここのオーナーのお宅は日本人観光客が多く利用するCDHのひとつとなり、オーナーもお部屋の模様替えや設備投資に余念がありません。日本人が宿泊するようになって、これまで気づかなかった設備に目が行くようになったとも。

夢路とみこ

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[246]シャンブルドット(2)

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