2007年9月アーカイブ

[256]ゲイフレンドリー(1)

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「ゲイ」と書くとその意味は同性愛者のみに限定されがちですが、これには「明るい、陽気」という「フレンドリー」を意味する言葉もあるという事を私たちは見逃している気がしませんか。

私の大学時代の親友7名のうちの一人はホモ。ルームシェアをしていた友人達はレズのカップル。どちらも「フレンドリー」という意味においては軍を抜いていました。情に篤いという事も20年以上たった今でも忘れる事は出来ません。

パリに来てから2年。マレ地区にはゲイのコミュニティーが存在し、観光名物の一つとなっている毎年7月のゲイパレードは楽しみの一つです。パリ市長もゲイだし、古くを言えばレオナルド・ダヴィンチだって、ルイ14世もそうだったらしい。(しかし、太陽王は公的に認知している子供が300人以上というから完全なる倍セクシュアルだったようですが)

私が勤務するクルーズ会社もゲイクルーズはあり、クルーによればそれはとても楽しい華やかなクルーズだそうです。アメリカなんてゲイマーケットと呼ばれるこの市場を対象とした商品戦略が確立していて社会的認知度も高い。最近では、ゲイの結婚も可能になった事で養子縁組も増えてきたものの、それでもゲイカップルの大半がまだまだDINKS(2箇所からの収入、子供なし)だから購買力も消費力もすごく、またそのレベルも高い。

ギリシアの哲学者や有名ロック歌手に代表されるようにゲイはインテリ層が多いというのも確か。そのせいでしょうかね、フランス占領時において、ドイツナチはホモセクシュアルを強制収容所へ送り込み、頭脳解剖などの人体実験をしたという忌まわしい過去があり、その事はやっと2000年になって認知され、フランスでは賠償請求が始まったばかりです。ドイツナチのホモセクシャルに対する扱いは、今、テレビドラマや映画になって私達の知る所となりました。ホロコーストの被害者はユダヤ人、政治犯のみならず、数多くのゲイという事だったようです。

今日の私の周囲にもゲイは何人かいて、彼らは大学時代のゲイの友達と同じ様にフレンドリーで情に篤く、何よりもハイセンスな所がとても気に入っています。教養が高いので、話をしていても多方面に渡る彼らの知識は私を刺激し伸ばしてくれます。

夢路とみこ

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[255]失礼しちゃいますね

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「最近の若い人は」という台詞を吐くようになったらそれは「老い」を意識し出した事。手のひらから油が抜けて本のページをめくるのに指を舐めなければならない事、夜通し飲んだり、踊ったりすると疲れがその先1週間取れない事などなど、ありますが。私も最近自分の「老い」を感じ出す行為に出つつあり。特にこの「最近の若い人は」に関しては。

異業種交流会やB&Bの手配等をしているから面識のない人とのやり取りはメール、電話などで多いのですが、いやいや世の中いろいろな人がいるもんだ、と思いますが、「人の振り見て。。。。」の言葉通り考えさせられることや反省させられることが多いこの頃。特に気になっているのは「最近の若い人は」のマナーの悪さ。

B&Bの手配は殆どがメールなのですが、携帯で「X月X日からパリです、泊まりたいんでよろしく」みたいなメールが多いこと。扱っている物件は40件近くあるから「よろしく」と言われてもどんなお宅を希望しているのか見えない、というよりも、まずは名前くらい残してよ!と言いたくなる。中にはマナーのある依頼メールは来るけど情報だけ聞くだけ聞いて、それも何通ものメールのやりとりで、でも最終的には「やっぱり止めます」というものにもがっかり。この場合、だいたいが必要情報を得たから後は不要というケース。日本にはチップの慣習がないせいか、「情報は無料」と思っている風潮もちょっと考え物。こちらは暇で返事しているんじゃない!って言いたい。

一言「すみませんでした」と言ってくれればこちらもムカついていても「じゃあいいっか」という気分にさせるものの「別に私がそうしたくってした訳じゃないんですから」と反撃に出る迷惑者もこの「最近の若い人は」に多い。でも、この手の人って日本人同士だと反撃に出るけど、これが対外国人になると言葉の問題もあるせいか、借りてきた猫のようにおとなしくニコニコしているのも腑に落ちない。

この手の人に大事なホストファミリーを紹介するわけにはいかん、と私は思っています。依頼メールで名前のない人はまず警戒しています。B&Bの受け入れ先はどこもみな親切で外国人観光客が大好きな人ばかり。日本人はマナーが良いって言うけれどちょっと心配。イベント企画にしてもそう。「日本人って何人参加するんですか」という質問にはちょっとうんざり。海外に住む日本人とてしては「失礼しちゃいますね」と言いたくなる毎日。

夢路とみこ

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以前、異業種交流会で紹介したこの会、最近メンバー1000人を超え、イベント100回を超えた記念行事として、この会が最初に発足した時のイベントと同じ「モンソー公園でのピクニック」がありました。

この会が発足した2003年はまだ私はディジョンにいたのでこんな異業種交流会なんて想像もしたことなかったのですが、今は、この会を支える6人の副幹事の一人です。この会に参加したのは去年の秋、この2月には副幹事としてイベント企画に積極的に参加することに。人の縁なんてどこでどうなっているのか全く分らないものですよね。

幹事のアンディが私に副幹事の誘いをしてくれた理由は二つ。一つは私が参画することで在仏日本人コミュニティーを引き込みたい、という事と。私の仕事は観光関係だからイベントに相応しい場所と企画を期待して。で、やり始めて半年経ちましたが、ここで私は多くの事を学びつつあります。

ネット上でイベント情報を流し皆で合流して何かをするというところから比較的に人は集まりやすく、それは「出会い系」と「ネットワーク」の役割をうまくこなすような会です。イベント企画者が7人もいるとそれぞれの個性が出て、また参加者にもそれぞれの幹事についてスタイルが出来つつあります。

例えば幹事のアンディ、彼の朝食会はいつもオペラ座付近のスターバックス、ここはかなりシックな雰囲気でパリらしい。昼食会は、モンソー公園の近くのブラッスリー。場所柄か結構有名人が食事に来るらしく、私が参加したときはデザイナーのラクロワが隣の席にいて、別のメンバーの時は有名俳優が近くだったと聞いた。割安感のあるお洒落な店で気軽に入れる場所。

私の会は、少人数、食に中心を置いた文化系。早く言えば食いしん坊で面倒臭がりだからあんまり気を使わない人数でこじんまりと楽しみたいというところ。これまでは「激安」をテーマに食事会をしていましたが、今後は「ハイソ」をもテーマにしようと検討中。少々高くても誰か一緒に行ってくれるなら行きたい、というホテルのバーやディナーショー、「激安」と「ハイソ」とを交互にすることでまた違った層の仲間とネットワークを広げたいと思っています。

エクスパットパリ
1000回記念ピクニックの模様

夢路とみこ

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この言葉、日本にいたとき良く聞いたし、言われた。個人プレーよりも団体行動を重視する日本のあり方にへきへきした時期もあり渡米の原因の一つに。皆と違わなければならない、違うことに利点を見出してもらうためにさらに目立つような行動をしなければならない、それは私がアメリカ滞在中に学んだことのひとつ。

でも、ここフランスでは、特に会社社会ではアメリカ的な個人プレーは嫌がられ、日本のような団体の輪、協調性、同調が多く求められていてなんとなく日本に似ているような気がします。もちろんこれは私の個人的な見解でフランス全体がそうであるとは言い難いのですが。

知り合いのアジア系フランス人女性が最近突然解雇された。突然の解雇というよりも試用期間が終わり本契約にならないままに打ち切られたというものですが。入社当時は海外でのキャリアとアジア系言語を含む三ヶ国語が変われて重宝されていた彼女ですが、ある日女性上司のヘビースモーキングが気になり、それもオフィスで喫煙なので、外で呑んで貰えないかと促してみたところそれが女性上司の癪に触ったらしく、突然態度が豹変したとか。

それまでは彼女をチームの一人として温かく指導していた上司が、その事以来冷たくなり、仕事をどんどんはずして行くようになったらしい。そして社内の喫煙女性社員だけで集まって外で喫煙するようになったけど、この彼女の存在は皆で無視するようになったとか。彼女のある意味では「余計な一言」があるまでは、社内の女性社員同士みんなで温かく接してくれていたのに、と彼女はつぶやくように語ってくれました。

あれ?こんな話、日本でもよく聞くような「村八分」的な行為。フランスはまだまだ喫煙者が多く、女性のヘビースモーカーなんて日本やアメリカでは想像もつかないくらいの数。フランス女性が細いのはこのおタバコの呑み過ぎというのもあるようですが。

しかし、この嫉妬による追い出し作戦、聞いていていや?まるで日本みたいと思ったのですが。フランスは個人主義と言いながらも、全体主義なところはきちんとある。「密告」がフランスの犯罪検挙率に貢献しているとフランス人から聞いたけど、なんとなく頷ける話ですよね。

出る釘は打たれるのが日本やフランス、出ない釘は無視されるのがアメリカ、私は毎日、日、仏、米を相手に仕事をしているので打たれないように避けながら、無視されないように適度に目立ちながらやっています。

夢路とみこ

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