カテゴリ"観光"の記事

[249]パリのトイレ事情

| 関連記事(0)

先日、パリ市内の観光アテンドの仕事をしていてふと気付いた事。そういえばどこのガイド本にもあまりトイレについて触れてないなぁ。ホテルの予約の入れ方とか食事のオーダーの仕方とかは頻繁に紹介されているけれど、トイレについてはそれ程多くないなぁと。でもこれについては私自身もついこの前まではお客様にレストランでトイレはどこと聞かれ「あぁそこを曲がって階段を下りるとすぐですよ」などと安易に応えていたことを反省させる出来事が。

先日アテンドしたお客様は女性ばかりの小グループ。最初のカフェでお茶の際にトイレに行ったはずのお客様2名がなかなか戻ってこない、どうしたんだろうと他の方も心配して様子を見に行ったらドアの前でお客様が困惑した顔で待っているではないか。「どうされました?」と聞いたら、どうやらどちらが女性用なのか分からず他の利用客もいないからどうすれば良いのか分からずずっと立ち止まっていたとか。

トイレのドアはご婦人用かどうか「女の子の絵」で明確な表示もあれば、文字だけDame ご婦人とか Demoiselle 淑女としか書いてないものもある。すぐ隣のドアにMonsieur 紳士と書いてあっても中を見たら女性用と同じ様式であればどちらがどちらなのか分からないのは当然。そっかトイレの場所を案内するときは表示がどうなっているかも教えないとフランス語が読めない人にはかなり辛い。

しばらくしたら、またトイレから戻れない事情が発生。今度はどうしたものだと様子を見に行くと「手を洗いたいんだけど、お水が出ないのよ。故障かしらね」と不可思議にしていた。このトリックも簡単。蛇口にお湯や水のコックがないときは足元を見ると良い。下にボタンみたいなものがあり、これを踏むと水が出る仕組みになっている洗面台は多い。それもない時は蛇口のネックのところを見る。そこにセンサーがあり、手をかざすことで水が出るという洗面台もあるのです。

そしてトイレは大抵のカフェならお客様には無料で貸してくれますが、事故や事件を防ぐためにそれの利用にはトークン(コインのようなものでお店の人に貰う)が必要なところ、とある有名カフェはトイレのおばちゃんがいて、使用料として50セントあげるところ、これまた最近映画の影響で有名になったカフェは昔ながらのトルコ式。つまり穴しか空いてない奇抜な格好をしないと用が済ませないトイレもある。

夢路とみこ

[関連記事]
[94]東西トイレ問題

[248]シャンブルドット(4)

| 関連記事(0)

CDHとホテルの相違点についての説明後に予約を受ける際、よく出る質問。「ここではチップの基準は?」

はい、お答えします。皆様が遠くの親戚のお宅にお邪魔して連泊するときはどうされますか?お部屋や朝食を出してくれてお世話してくれることに対してチップ置かれますか?地元の銘菓や名産物をお土産にお持ちになりませんか。それと同じ事で良いと思います。

これもホテルとCDHの違いの一つ。ホテルはお部屋係がいて賃金を貰って掃除をします。この手の仕事は賃金が最低額であるということも災いして手抜き掃除、たまにはお客様の持ち物に手を出すけしからん人もいます。でも、そうでない人が大半なので、またそれは慣習なので枕銭じゃないけれどチップは置くべきですよね。これも一つの重要な収入源です。

レストランでよく聞くのはチップが悪い団体旅行が増えたからサービスが低下したと。でも、それは仕方がない。心情からすると分かる気がする。「もてなしの心」が慣習である日本と「もてなし」は「対価」を払って受けることが慣習であるこちらとは違うから。

CDHの場合、ホテルではなく、むしろホームステイだからこの変の勘違いはまずいかも。でもホテル並、或いはそれ以上に細かいところまで見ず知らずの宿泊客にお世話してくれるのだからやはりここは何らかの返礼があるべきだと思います。

でも、枕銭に2ユーロコインを置くよりも、100円ショップで売っている民芸品や日本の便利グッズなんかをあげる方が数段喜ばれます。特にターブル・ドットと呼ばれる夕食をだしてくれるようなCDHでは料理好きなオーナーだから日本から「大根おろし」なんかのお土産は感動すら呼びます。フランスのは日本のそれほど極めが細かくないからニンニクなんて上手くおろせません。

「ゴマ擦り」なんか挙げてゴマをすってサラダに入れると香りも良いし健康にも良いですよ、との説明に早速スーパーでゴマを買ったとの連絡が。2ユーロの枕銭よりも100円の便利グッズが齎す効果は大きい。これこそ日仏友好関係!

私はCDHの代行予約で日本から振り込まれた申込金を振り替えで払うときにいつも日本の絵葉書を使います。オーナーは私以外に他の外国のエージェントとの取引も多いから、予約金入金の小切手に日本の葉書を添えて送ると目立つ。それはどのオーナーにも「日本からのお客様」である事を意識させる。チップとは違う感謝の気持ちの表し方です。

夢路とみこ

[関連記事]
[247]シャンブルドット(3)

[247]シャンブルドット(3)

| 関連記事(1)

最近増えてきたCDHの宿泊客が50代アッパーのマダムたち。子育ても終えて自由な時間が出来たから一人旅、仲間とのグループ旅行でパリに来るときにここを利用するというケース。オーナーもこの年代の人たちが多いから、迎える側も宿泊する側も数日の滞在後にはかなり仲良くなっている様子が伺える。

これまではCDH宿泊というと「ホームステイ感覚」というキャッチフレーズのせいか語学学校を始めとしてお稽古事に長期滞在する人向けに考えられていたけれども、でも最低2泊以上からという短期滞在に惹かれてさまざまな年齢層が利用するようになりました。オーナーの中には追加料金で家庭料理を教えてくれる人もいるので、それもまた滞在中の楽しみになることも。本格的な料理学校というよりも、普段の食材で、また日本へ帰っても同じ味が再現できるという気軽さが受けているようで。

でも、日本以外の観光客のCDH利用者はこれまでも年齢がさまざまで、家族で利用することも多い。それはまるでパリに住む親戚を訪ねる感覚でやって来ているようでした。私も日本人観光客がさまざまな世代でこれを利用することを勧めたい。

先日手配した4人のマダムはパリでの始めてのCDH体験でなんと2週間以上も滞在。帰国前日に様子を伺いに入ってみたところ、みなさんリラックスして、オーナー夫妻と打ち解けていて楽しそうでした。好奇心旺盛の日本のマダムたち、もてなし精神に溢れるフランスのオーナー達。これが60数年前に戦争をしていた国の人たちの姿とは信じられない。

年齢も近かったせいかかなり打ち解けていて、滞在中に和食を作ったりしたそうです。アメリカでもB&Bを利用したことのある日本のマダム達の感想としては、フランス人は食に対する好奇心が少ないと。確かに。ここは美食の国だからあまり外国の食に対する関心もなければ貪欲なところもない。その分、自国の美食をたくさん味見させてくれる。

オーナーからは、日本人は静かで清潔でとても良い宿泊客だと。流暢に会話が出来ずとも一生懸命にコミュニケーションを取ろうとするその真摯な態度は好感がもてるとも。私が手配を手伝うようになってから、ここのオーナーのお宅は日本人観光客が多く利用するCDHのひとつとなり、オーナーもお部屋の模様替えや設備投資に余念がありません。日本人が宿泊するようになって、これまで気づかなかった設備に目が行くようになったとも。

夢路とみこ

[関連記事]
[246]シャンブルドット(2)

【条件付き】米国線ファーストクラス往復航空券
楽天で「旅行」を探す

[246]シャンブルドット(2)

| 関連記事(1)

シャンブル・ドット(CDH)に対する人気が増加する理由は、ホテルと違ってホームステイ感覚で滞在が出来る、オーナーの手料理が食べられるなどに挙げられると思います。どのオーナーもフレンドリーだし、観光アドバイスもしてくれる。だいたい英語が通じるから身振り手振りでも楽しい会話になる。ホテルではフロント係りと交わす言葉は限られていて友達感覚になる事はまずない。だからこそシャンブル・ドットは人気があるし、私のところもリピーターが多い。

ホテルと違った体験を求めてシャンブル・ドットへの申し込みをする人は多いけれど、ホテルと違ったシステムがある事について理解する人はまだまだ少ない。

CDHは部屋数は最大でも6室、パリなんて大半が1,2室。一部のオーナーが自己サイトを持っている以外は仲介業者を通して紹介しているのみ。ホテルと違って広告なんてだしてないし、地方のそれと違ってパリでは道を歩いていてすぐにここがCDHであると分かるようにはなっていません。だから予約条件もホテルとは違います。これは重要な点です。

例えば空室状況を問い合わせてきて回答が遅れると、その間オーナーは他からの予約を断らなければなりません。予約が成立すれば安泰だけど断られた場合は他を断っているから空室になってしまいます。

また一旦予約を受けると滞在期間中、オーナーは小旅行すら出かけられません。ホテルと違いオーナーへの直接予約だからダブルブッキングなんてないし無責任な対応もありません。仕事というよりも趣味でやっている人が多いからでしょう。人が好き、お世話が好きというオーナーが多いですから。

ホテルのように人任せではないからやる事一杯で大変です。利益を生む仕事ではないのは明らか。だから予約時に返金無しのデポジットを徴収します。その額は1泊分から総額の30%まで、残金は到着1週間前から到着後と様々。予約後にキャンセルした場合全額没収というのもシャンブル・ドットならではのこと。

ホテルなら宿泊してない分については返金ですが、ここは違います。キャンセルされてもすぐ次が入る、当日客もありうるホテルでは返金しても損害がないのに対しCDHの場合、キャンセルは金銭的、時間的な損害は大きいです。手配を手伝っていていつもそう思います。くたびれ儲けだったと。だから申し込む前にホテルとCDHとの違い、利点、マイナス点を理解しておく必要があります。

夢路とみこ

[関連記事]
[246]シャンブルドット(1)
[215]パリに泊まる(2)
qrcode904095.gif
ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON) スーツケース トランク モノグラム
楽天で「スーツケース」を探す

[245]シャンブルドット(1)

| 関連記事(6)

最近シャンブル・ドットへの宿泊依頼が増えてきました。それは多分、ガイド本やサイトで紹介される機会が増えてきたので認知度が高くなってきたからでしょう。パリだけでも100件以上あるのに旅行会社での取り扱いが殆どない理由はたぶん業務としての利益が薄い、手配する側としては骨折り損のくたびれ儲け的なものだからだと思います。それは私も手配しながら良く思うこと。

これだけ時間をかけて手配しても手数料としてもらえるのは日本円で1000円程度。でも、手配するための電話、ネット利用、メール回答に受け入れ先家庭への訪問にかかる時間給を考えると、手配する事がかなり赤字になることばかり。なんでそこまでしてこれをするのかというと、私自身がシャンブル・ドットが好きだから。旅行していてこれほど面白い宿泊先はない、オーナーの趣味嗜好が家庭に現れている。

昔泊まったロレーヌ地方のオーナーは「発明オタク」特許も取っているけどなかなか売れない便利グッズを作っていた。「発明オタク」になる前は庭師だったという。彼のお宅のお庭もさすが庭師だけあって素晴らしかった。自然を愛し、自然に生きている人で朝食に出してくれたパンは自分で挽いた粉で焼いたパンだった。

南ブルゴーニュの農家のオーナーは食卓に出してくれたものは全て自分の菜園、家畜で作った料理だった。シャロレー牛をなでなでして写真もたっぷり撮って、夕飯にブフブルギニヨン(牛肉の赤ワイン煮)に舌鼓を打ったのはなんて残酷な私。でも付け合わせにでた人参の甘さには感動すら覚えました。チーズ以外は全て手作りとか。

パリのシャンブル・ドットのオーナー達にも驚かされます。とあるお宅はまるで忍者屋敷。外から見るとよくある素敵なオスマン様式。中へ入ったらそれはアパルトマンというよりもまるで1軒家。隠しドアじゃないんでしょうけど、アムスのアンネ・フランクの家を思い出すような、意外な場所に部屋があるわあるわ。

そうかと思えば、パリの中心街にあるお宅は完全に1軒家。アパルトマンの裏庭にあるから外からはこんな大きな1軒家が後ろに控えてるなんて全く気づかない。画家のマダムの趣味なのか、お庭がとても綺麗。テラスもあり外で買ってきたものをここで食べても良いらしい。駅周辺には美味しいパン屋とお惣菜屋とワイン屋があった。ホテルとは違う体験が出来る、フランスの一般家庭が垣間見れる、それがシャンブル・ドットです。

夢路とみこ

[関連記事]
[215]パリに泊まる(2)
エイグ・モルトその4
qrcode11578980.gif
南仏プロヴァンスのインテリア
楽天で「シャンブル・ドット」を探す

たまごや内を検索する

Google
Web デジタルたまごや

このサイトを購読する

メルマガで購読する

 

 

powered by まぐまぐトップページへ

ご訪問感謝!

創刊2002.01.05


RSS feed meter for http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yumeji/b/

ブルゴーニュ通信局 カテゴリ

おすすめトラベル

アーカイブ

全 337 件-タイトル表示

著者プロフィール