カテゴリ"マナー"の記事

[292]レストランでのマナー(1)

| 関連記事(3)

個人旅行のアテンドをしていて困ることが幾つかありますが、中でもこれは頂けないわと思うのはレストランにて日本のチェーンの居酒屋での飲食のようにお皿を回しあう事。これは他の席から見ると日本人独特の異様な光景に見えるらしく、礼儀正しい日本人というイメージに反して食事のマナーの悪い日本人という観念を植えつけてしまうようです。日本人の食事の仕方の嗜好を知らない人からすると「下品な日本人」という印象を持たれてしまうようです。

食の都フランスでは、昔よりは少し砕けてきた、リラックスした雰囲気にはなったもののそれでも食卓におけるマナーはあります。外食の際には、例えば、コースで前菜+メイン+デザートと3皿全部注文しなくても、やっぱり前菜+メインかメイン+デザートの2皿が望ましいようです。メインのみというのはランチタイムならまだ黙認のようですが、利益を出さないとギャルソンに払う給料の心配さえしなければならないお店にとって、メイン一皿と水道水だけ注文する夜のお客は有難い迷惑。

それだったらカフェかブラッスリーでお食事をすることを勧めます。こちらだったらレストランのような堅苦しさはないですし、お店の方もドリンクで採算が取れるように経営しているので。ただ、レストランのような雰囲気もなければ、メニューも簡単なものばかりですね。

数名で出向いてみんながそれぞれ違ったものを注文、人のものを味見してみたいという気持ちは分かります。でも、テーブルの端から端までお皿を宙に浮かべて回すのはやっぱりおかしいですね。ちょっとお隣のお皿をつまませてもらう程度で我慢してみてはいかがでしょうか。フランスのお料理は日本のおばんざいのような小さな分量というのではなく、量も多いですし一人一皿が原則です。食べきれないなら残しても構いません。お皿を他に手渡しするよりはよっぽどスマートですよ。

どうしてもフランスのメインは量が多くて入らない、というのであれば前菜を2皿頼む、前菜+デザートを注文するという手もあります。旅行に来ている人はそれが滑稽に写ることとしても、もう来ることはないだろう店だからと思われるかもしれませんが、貴方が町の案内役をお願いした相手はこの後もその町に住み続けるのでその後の居心地が悪くなりますよね。現地でお世話になっている人のこれからもぜひ配慮してくださいね。

夢路とみこ

【関連記事】
[228]パリでごはん(5)
[143]ヌーボー三昧
[50]チップの話 払う側の言い分

[291]個人旅行でも団体は団体

| 関連記事(0)

レストラン側にとって団体というのは有難くともそうでない場合もあるようで。ツアー団体だと定期的に一定の予算で来るから単価を下げても安定した利益になるから有難い客、しかし個人旅行の少人数団体となるとある意味ではやっかいなお客様とも取られるみたい。

ある日の異業種交流会、エクスパット・パリのイベントで食事会を企画。お店の方に「10名で食事したいんですけど」と申し込んだところ、先方からは「女性ばかりじゃ私ダイエット中なのと言ってかっぱ巻きだけ注文する人ばかりじゃないでしょうね」と冗談交じりの笑い声を聞きました。

私達はつとして「~してあげてる」という感覚を持ち易いですよね。皆で「食べに行ってあげている」とう感覚が。しかし、お店にとっては一人30ユーロの食事を10名で300ユーロにしても、2人で一人50ユーロ位の方が正直なところ有難いのです。10人だと長居するし、2人だと長居しても他のお客様が8名の席を埋めて回転さえてくれれば、300ユーロ以上の利益になります。材料の仕入れ、従業員の給料などを考えたらお金を落とさないリピーターや団体よりも、一元さんでも食事が気に入って口コミで宣伝してくれる個人客が好まれるのかもしれませんね。

これについてはショッピングについてもしかり、日本人買い物客はすぅ~と入ってきて、ボンジュールもなしにただ眺めて、触って、静かに消え去るのがつまり失礼な人という印象が残るようです。これに更に輪をかけてすごいのが団体。シャンゼリゼやオペラ界隈のブティークやデパートの中で「XXさん!こっちこっち、ほらこれよ」なんてフロアー中に響き渡る様な声を上げているのはツアー、個人共に複数で来ている人たち。高級ブティークの品が落ちる。

それは日本人スタッフを相手に値下げ交渉やサービスに対する不満をぶつけているひともあり、これも頂けませんね。以前にも「伝言者を撃つな」で説明したように、私たち現地スタッフに出来ることには限界があります。ロボットじゃないのでお客様とはいえども早々言いなりになる訳には行きません。サービスに対する報酬を貰って始めてその人はお客様になるのであって、聞くだけ聞いて品定めして去ってゆく人はまだお客様ではありません。お客様になってない人から「私はお客様なのよ」という威圧的な態度で来られてこちら側の反応が硬直し、返答が無味乾燥なのは仕方ない事なんですけど。


夢路とみこ

【関連記事】
[278]伝言係りを撃つな!
[254]エクスパット・パリ
[228]パリでごはん(5)

[290]甘えに対する反動

| 関連記事(1)

とある観光地のとあるレストラン。観光シーズンオフの冬に行った時はこんな時期に来てくれたというような歓待の雰囲気に溢れ、そのお店のお勧め料理を注文したら稀にに見る美味しさ。その後、その地でお祭りがあり再び行ってみて冬に頼んだ同じ料理を注文したら、混んでいたせいかかなりの手抜き料理にびっくり。お祭りだし、一元さんだし、ほかにまともな店もなく、お惣菜屋とかパン屋ばかりだから否応なしにこの店にまともな食事を求めて集まり忙しくなるのは分かるけど。でもそれってがっかり。あの冬の訪れで食べたあの味を求めて戻ってきているのに。忙しいのを理由に劣化するなんて。観光地=ご飯がまずいの典型。観光客に甘えてとしか言いようがない。

「甘え」と言えばそれは観光で来仏する日本人にも言えること。日本人は世界の人が認める位の「礼儀正しい国民」でもそれって本当なのかな?現地のフランス人や他の外国人に対してはニコニコ、控えめな発言、死語だけど「ぶりっこ」すらありえるのに、でもこれが同邦人の私たちに対すると食って掛かる勢いの時もあるのが不思議です。外国人相手なら折れる物を私達相手だと絶対に引き下がらないのは何故なんでしょう。相手が私達だと「お客様は神様」とその観念を押し付ける理由の根底は何?

外国人相手だと言葉の壁もあるせいかおとなしいけど、私たちに対するときは杭を打つ勢いの時もある。また要求も我侭もエスカレート。私たちはロボットじゃないんだから感情もあるんで、変な態度で出られたら反射的に同じような態度で返します。私のように外資系の会社に勤務し、上司から「日本人だけが顧客じゃないんだから」といわれるとなおさら。一般的に気が短い、物事をはっきり言うと言われるアメリカ人の方がサービスには限界があるということを熟知している気がします。だから彼らは自分の望む回答を得るために、見せ掛けだとしても謙った言い方や態度で自分のペースに乗せるのが上手い!またチップに対しても寛容だしこ慣れたもの。

私たちの態度がきつい、悪いとか言われることも時々ありますが、傲慢な態度のお客様に対してはこちらも横柄に、分かりきった質問に対してはそっけない返事になってしまうのは仕方のないこと。反対にそんなに恐縮されなくても、と思うような態度で来た人に対して、こちらも必要以上の協力を惜しまないというのは人情のみならず自然なこと。

夢路とみこ

【関連記事】
[150]上質のサービスとは?
[278]伝言係りを撃つな!

[286]同居から独立生活へ(3)

| 関連記事(1)

2軒目の同居先を出たとき、もう一人の同居人の女性は私の最初の同居人の家へ、私は異業種交流会で知り合った人の所へ。交流会で合っている時は楽しい人だな、ワインが好きという所は私と合うと前向きだったのですが、いざ、一緒に生活してみるとすごいことに。これってどっかの出会い系のパーティで知り合って、付き合い出し、一緒に暮らすようになったという流れに類似しますが、私達はそういう関係でない分、金銭関係で繋がっている分、その不満と驚きが頂点に達したとき、簡単に退去する事が決められる、後ろ髪を引くものは全く無かったです。

まず何事もマイペースの同居人は他人への配慮というのは全くなし。自分が「今こうしたい」と思ったらすぐ行動に起こす、先にそれを使用している人が終わるまで待つ、という感覚は全くなし。音楽が聞きたかったら夜中だろうがボリュームを上げたいだけあげ、喋りたい事があったら、聞いている私が半分転寝してても喋る。週末のパーティは午前様、週末に早朝出勤があった時は隣の部屋から漏れてくる光と騒音で全く眠れず。冷蔵庫に保管していた私の食材は「入れたいものがあったから、スペースないから捨てた」と平気で言ってのける。2月に肺炎で半分別世界に行きそうになったときも全くしらんふり。ドア越しに「元気」と覗き込むのみ、医者すら呼んでくれなかった。

でも私の堪忍袋の尾が切れたのは、外出中の私の部屋に入っては換気だと言い窓ガラスを開けっ放しにして外出してたり、気分しだいで家賃をいきなり上げてきたり。税申告をしてない彼は賃貸契約書はもちろんのこと、毎月の家賃の領収書すらもしつこく言わない限りだしてくれない。出しても「これを公の場所に持ってゆくなよ」と念押し。

私の不在中に部屋に勝手に入ってくるのは共同生活としてルール違反。家族だって入らないのが普通なのに、とクレームをつけたら「ここは僕の家だ!」の一点張り。私はお金を払って部屋を借りてるのよ、と反論しても帰ってくる言葉はオウム返しのような上記の台詞。住みだして1ヶ月後にはもう、口も聞きたくなくなり食事も自分の部屋でするように。

最終的には向こうの方から、家賃の値上げを一方的に通告して来た時のように、「同居は止めたからさっさと出て行ってくれ」と。

ここに住んで約半年、限界に達してきたので新居を探し、出てゆくときは夜逃げのように友人の助けを借りて退去。独立生活に入りました。


夢路とみこ

【関連記事】
[285]同居から独立生活へ(2)

[257]ゲイフレンドリー(2)

| 関連記事(2)

観光関係の仕事をしていると、接客のみならず仕事仲間にもゲイのつながりが出来てきます。特にパリのシャンブル・ドットのオーナー達の中にはゲイカップルも数件あり、日本人以外の観光客にはかなり受けていて予約が取り難いお宅もあります。

ゲイカップルのお宅に泊まるお客様は必ずしもゲイではありません。普通の人も泊まり、そのフレンドリーなサービスとハイセンスなお宅という事からリピーターがかなり多いようです。ゲイカップルのお宅は取り分けお洒落なお宅が多い。センスも良いのですが、ちょこちょことした調度品にこだわっているというか、芸術家にゲイが多いのはなんとなく納得です。

私も海外に住むようになるまでは、他の人と同様でゲイに対する偏見はありました。レズの友達なんか作ったら自分も襲われるんじゃないかって。でも、レズのカップルと同居して分ったのは、それは普通の男女の関係と一緒で、興味のない相手には普通以上の態度を示さないこと。ホモの友達を持ってみて分ったのは、彼らは女性の私以上に繊細な感性があり、人の振り見て我振り直せじゃないけど、女らしい仕草、行動を反省させられる事が多いこと。

センスも良いし人気もあるんで、中には料理が得意で料理教室さえもやってくれるムッシュがシャンブル・ドットのオーナーの中にはいます。フランス料理界は男性社会、バイオリズムが比較的安定しているのが男性だから、味付けにムラがないと聞くだけあって、男性で料理に凝っている人のそれは大変美味しい。そしてゲイカップルになるとインテリアから食器に至るまで女性のように拘る。

ゲイカップルの場合、経済的に余裕のある人が多いので普段の食卓でもスタイリッシュな食器を使っていることも多い。テーブルクロスやナプキンなどのリネンがとっても素敵なのもこの手のお宅。最近はレストランでさえも、中級以上にならないとテーブルクロスやナプキンにリネンを使うことは少なくなって来ています。(クリーニング代が相当掛かりますからね)だからシャンブル・ドットのような一般家庭でビストロのようなこじゃれた雰囲気が味わえるのはやっぱり泊まる価値あり。

パリでまともなホテルに泊まろうと思うと三つ星以上でないと難しい。日本のビジネスホテルのレベルさえない、設備が全く整ってない。場所だって繁華街だと高いかうるさいか。地下鉄まで近くて静かな、安全な場所にあるのがシャンブル・ドットの基本。

夢路とみこ

【関連記事】
[256]ゲイフレンドリー(1)

たまごや内を検索する


このサイトを購読する

ご訪問感謝!

創刊2002.01.05


RSS feed meter for http://www.tamagoya.ne.jp/mm/yumeji/b/

ブルゴーニュ通信局 カテゴリ

おすすめトラベル

アーカイブ

全 337 件-タイトル表示

著者プロフィール

  • マガジン発行部数履歴
  • 夢路とみこ 自己紹介