[1076]チーク(TEAK)

今日は木材の話です。

チークという木材があります。以前お話したミャンマーの国益を支える木材、それがチークです。ミャンマーでは良質のチーク材が採れ、それを加工したり輸出したりして国を挙げての産業にしています。

チークは熱帯産の木材ですが、中でも本チークとされるのがミャンマー産のチーク。世界3大銘木のうちの一つとされるくらいの最高級品です。チークはほかの東南アジア諸国でも取れますが、ミャンマーのチークは本チークと称され、その他の国で産出されるグリーンチークとは区別されています。

チークは樹高約30~40m。乾季には落葉して生長を止めるため年輪があります。また、チークは生長に非常に時間がかかるため、乱伐により絶滅の危惧もある木材です。したがってミャンマーでは国が管理しているというわけです。

本チークの特徴として、その濃い目の優雅な色合い、そして木目が人気ですが、機能面で特に優れた特徴があるのです。それは水に強いこと。チーク材はそれ自体にオイルを豊富に含み、かつ年輪の締まった気密の高い木質を持ち元来水に強いのです。

チーク材は反りや曲がりが少なく、寸法安定性や耐久性・耐水性・耐虫性が他の樹種に比べて格段に優れているため、古来より船の材料として使われてきました。ヨットのキャビンが赤茶色している木のイメージはまさにこのチーク材の色そのものだからです。

水に強く対候性があるチークは屋外で使用される家具にも多く使われています。英国式のガーデンにはテーブルやチェアが似合いますが、これらの屋外用のか家具にはチークが使われます。

ガーデンファニチャーとしてのチークは年月がたつと銀色に変色してきます。これがまた風情があるのですね。普通家具というと塗装をするものですが、チーク家具はあえて塗装をせず、チークならではの風合いやワックスを塗ったような肌触りを生かして楽しむのです。

無塗装でも丈夫で子供の代までも朽ち果てることのない、チークの家具を一生ものとして使ってみてはいかがでしょうか。

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