[344]不老長寿薬

ハチミツは古来より滋養豊かな食物として人々に親しまれてきました。ハチミツは花の蜜をミツバチが持ち帰り、巣に蓄えるミツバチにとっても貴重は食料です。それをいただくわけですから、ミツバチには感謝しなければなりません。

ハチミツはただ単に花に密を集めたものではありません。ハチミツは働きバチが花の蜜を吸って巣に帰りますが、一度ハチの前胃の中に入ったものを吐き出す時に花蜜のショ糖は加水分解されて大部分は転化糖になっているのが特徴です。ビタミンなども豊富に含まれほとんどすべての栄養源がそろっているといわれ、完全栄養食として古代より人間に重宝されてきました。

ハチミツと間違えやすいものにロイヤルゼリーがあります。これは蜜乳とか王乳とかいわれますが、蜂蜜とは全くの別物で、女王蜂を育成するための特別食です。

ロイヤルゼリーは働き蜂の咽頭腺や大腮腺から分泌される栄養物です。女王蜂はこれだけで育てられ、その結果身体は他の蜂より3倍も大きく、寿命は30倍となってその間ひたすら卵を産みつづけるのです。かわいそうといえばかわいそうですが、ロイヤルゼリーの効能はそれくらいものすごいものです。

そんなにすごいものを人間が見逃すはずも無く、ロイヤルゼリーは高価な食品として世に出回ることになったのです。

さてみなさんはロイヤルゼリーを食べたことがあるでしょうか。錠剤になったものもありますが、効果は生ロイヤルゼリーには敵いません。スプーンですくって食べるのですが、違和感があってなかなか飲み込めないんですね。しかしその効果はてきめんで急に元気になります。いやほんと。

昔より人類の夢として「不老長寿の薬」がありますが、ロイヤルゼリーは限りなくその妙薬に近いものといえましょう。