[299]国民年金

20歳になったら、学生だろうとフリーターだろうとすべての人は60歳になるまで国民年金に加入しなければなりません。所得税は所得がなければ払わなくて済みますが、年金の保険料は収入のある無しに関係なく強制加入です。

国民年金は第1号被保険者、第2号被保険者、第3号被保険者の三つに分類されています。国民はその状態によっていずれかに加入することになります。

第1号被保険者
20歳以上60歳未満の農業・漁業・商業・工業等の自営業者や自由業学生などが加入します。

第2号被保険者
厚生年金保険の加入者や共済組合の組合員・加入者などが該当します。

第3号被保険者
第2号被保険者に扶養されている配偶者(20歳以上60歳未満)。結婚退職したOLなどは第2号被保険者から第3号被保険者に変更になるわけです。

20歳から60歳まで保険料を払えば、65歳からの老齢基礎年金をもらうことができます。最低でも25年以上保険料を払わないと、老齢基礎年金をもらう資格がありません。

老齢基礎年金は40年納めれば満額もらえます。(平成12年10月現在年額804,200円)40年に満たない場合はそれなりに減額されます。自営をやっているとやむなく払えない時があるものです。その場合は免除を申請すれば、免除されている期間は払っている期間とみなされます。(年金額は減らされます)

また遅れて支払う(追納)こともできるので、お金に余裕ができたら払っておくと良いでしょう。追納は現時点から10年間さかのぼって支払うことができます。

公的年金は将来の為の貯蓄という概念ではなく、今払っている保険料は今の老人に支払われる性格のものです。したがって、私達が65歳になったとき支払いが保証されるものではありません。国が破産すれば当然支払いはされませんし、法律が改正(悪)になって支払いをしない、なんてことになるかもしれません。したがって、年金を100%頼りにするのはリスクがあると私は考えます。

ですが、だからといって保険料を支払わないのも考え物です。なぜなら保険料を払わない人には絶対に年金は支払われないからです。それのほうがよっぽどリスク大きいですよね。