[271]淡水の海

50億年前、どこかの超新星の爆発によってそのエネルギーで太陽系ができ、同時に我々の地球が誕生しました。熱く燃えていた地球も段々冷え始めた45億年前の原始大気は、水蒸気、二酸化炭素、窒素ガスがその主なものでした。

段々冷えるうちにそれらの気体は液体になり海が形成されます。しかしこの原始の海は水蒸気や二酸化炭素は含まれますが、ナトリウムやカルシウムはまだ含まれていません。つまりなめてもしょっぱくない淡水の海だったのです。炭酸ガスが含まれていたのでスカッとさわやかだったかもしれませんが。

陸地が風化され、陸地に含まれるナトリウムやカルシウムはミネラルとなって段々高濃度の海になってきます。このように栄養化した海は生物を生みだします。しかし海はどんどんその濃度を高めていき、生物は段々しんどくなってきました。

その結果、生物は程よい濃度を体内の細胞膜に閉じ込め、陸地に上がってきたのです。つまり、生物は好んで陸地に上がってきたのではなく、海から陸地へ逃げてきたといえます。陸地に上がった生物は、当時の海の濃度をそのまま体内の細胞膜に閉じ込めており、生物の種類によって微妙に違うその濃度で、陸に上がってきた年代がわかるとされています。

今、陸に生息している動物の体内の塩分濃度は、現在の海の3分の1の濃度だそうです。ということはその動物が陸地に上がってからも海はその濃度をどんどんあげ、当時の3倍になっているということになります。

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