[256]じゃがいも

2023年1月21日

~今日はじゃがいもづくしです~

夏らしい夏が過ぎ、秋ともなればいよいよジャガイモの季節です。今年のジャガイモは出来がよく味もなかなかです。ジャガイモといえば北海道産が有名ですね。

北海道産の「じゃがいも」のルーツをたどると、なんと、南アメリカはチリのアンデス高地が原産。ナス科の多年草で、日本に持ち込まれた当初は花を観賞するためのものだったらしいですね。オランダ人がジャカルタ経由で日本に持ち込み、ジャカルタイモ(ジャガタライモ)が短くなってジャガイモとなったとか。明治以降、洋食文化が発達するとともに、食用として栽培され北海道まで広がって来たようです。

北海道は、「じゃがいも」の生産量で全国No.1で、総収穫量のおよそ70%を占めています。なぜ、北海道が生産量で全国No.1なのかというと、それは、北の大地の乾燥した空気、朝・昼・夕と寒暖の差がおいしい「じゃがいも」を作るのに最も適しているからです。

誰もが知っている「じゃがいも」の男爵。この男爵の由来は?・・・「じゃがいも」の男爵という名前は、明治40年頃、川田龍吉男爵が開いた農場で改良されたため付けられた名前です。川田男爵は、イギリスから持ち帰ったアイリッシュ・コブラを美味しい「じゃがいも」に改良させたのでした。アイリッシュ・コブラとは「アイルランドの靴屋」という意味です。

「じゃがいも」の男爵が有名になったのは、門外不出の川田男爵改良の「じゃがいも」があまりにも美味しいので、皆がこっそり忍び込んでは盗み獲りされ、川田男爵とのいたちごっこがあったとか。美味しさの話しにも拍車がかかり男爵イモの名が高まったという言い伝えがあります。

[男爵資料館]
北海道上磯郡上磯町当別。
川田農場の建物をそのまま利用して昭和53年に開設されています。

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