[244]にわとり飼うべ(2)

前号からつづき

ちなみに、鶏はメスだけでも卵は産みます。これは無性卵ですからここから雛は孵りません。雛を孵したい人はオスも一緒に飼います。オスをいっしょに飼いますと有性卵を生みます。どっちがおいしいかというとこれは一概には言えません。有性卵は生きていますので冷蔵庫にしまわず常温でも大丈夫ですが、無性卵は冷蔵庫にしまいます。しかし、折角鶏を飼うのですから、その日の卵はその日にいただくというのがいいですね。最高の贅沢といえます。

鶏は庭で放し飼いにするとのびのびと育ちます。庭にいる虫や雑草など何でも食べます。もちろん餌も与えますが、安い配合肥料ではなく、無添加の燻蒸されていないものを与えることが出来ます。安心ですね。また残飯もよく食べます。このようにして育った鶏が産む卵。おいしいに決まっています。市販の卵と同じわけが無いでしょう?

鶏の糞は鶏糞といって大変いい肥料になります。鶏糞は臭いという先入観がありますが、放し飼いにしていればすぐに乾燥しそれほどにおいません。

鶏は日本の気候ではなんら問題なく飼えます。冬も夏もよく越します。放し飼いにすれば健康に育ちますので、病気の心配も思ったほどありません。たまに元気の無い時もありますがほっておけばよろしい。2、3日すればまた元気で闊歩するようになります。

よく鶏を飼うとうるさいとか、臭くて近所迷惑になる言う心配があるようですが、メスを一羽買うくらいならなんら心配は無いでしょう。オスを飼うと、こけこっこーとうるさく鳴きます。また趣味が昂じて何羽も買うようになり鳥小屋を掃除しないと悪臭がでます。住宅地でかうときはほどほどにしましょう。

とうことで、以外に簡単に飼える鶏ですが、放し飼いにすると、犬や猫、いたちにやられることがあります。自分のうちの犬や猫だったら、ちゃんと言い聞かせれば大丈夫ですが、近所の犬猫はそうはいきません。とくに野生のいたちはかなり手ごわいです。昼は良いとしても夜間はちゃんと金網のかかった鳥小屋にしまうようにしたほうが良いと思います。