[226]アンドロメダ

立秋を過ぎました。まだまだ暑い日が続きますが、夜も更けてきますと夜空はもう秋の星座が登場しています。

秋の空には、有名なアンドロメダ星雲が見えます。これは肉眼でもボーっと見えますので探して見てください。東京など空が明るいところではちょっと無理かもしれませんが。

秋の夜空には天頂付近に4つの星が四角形を描いています。この星の並びは「秋の四辺形」と呼ばれます。この4つの星のうち、北東の角の星は、アンドロメダ座のα星です。アンドロメダ星雲はこのα星から北東の方向にあります。

アンドロメダ星雲(M31)は我々の銀河から約230万光年離れています。つまり今見ているアンドロメダは230万年前の姿です。現在はもしかしたら形が変わっているかもしれません。しかしそれがわかるのは230万年後です。果たしてその時、人類は生きているのでしょうか?

<アンドロメダにまつわる神話>

アンドロメダ姫は、エチオピアの王家である父ケフェウスと母カシオペアの自慢の王女です。あまりにも美しいのでカシオペヤ王妃の自慢のタネ。ある時海の妖精ニンフより美しいという自慢話に怒った海神ポセイドンは化け物鯨を放ちました。エチオピアの人々は、こうなったのもアンドロメダのせいだ、といって鯨にささげるために生贄にしてしまいました。アンドロメダ星座はアンドロメダが岩に鎖でつながれた形になっています。

そこで登場したのが天馬ペガススに乗ったペルセウスです。おりしもメデューサ退治の帰りだったので、その鯨にメデューサの首を見せ、石にして退治しました。その後ペルセウスとアンドロメダは結婚し、幸せに暮らしましたとさ。