[1268]竜巻からの避難

2013年9月26日

「オズの魔法使い」は主人公のドロシーが愛犬トトと共に家ごと竜巻に飛ばされてしまうところから話が始まります。この物語を読んだ感想としてアメリカって竜巻が多いんだー、と子供心に印象付けられたものです。

そのころ日本では竜巻などめったに無かったですが、最近ではそうも言ってられないようで、各地で竜巻の被害が頻繁に起こっているようです。アメリカカンザス州は荒野が多く気象の変化が激しい州ですが、日本も同じように荒野になってきたからでしょうか。野球の野茂投手が「トルネ-ド」と呼ばれる投げ方をしていたのはだいぶ前の話ですが、このトルネードこそ竜巻のこと。

竜巻(=tornado)とは積乱雲の下で地上から雲へと細長く延びる上昇気流を伴った高速の渦巻きをいいます。積乱雲は入道雲ともいい、雷や夕立を発生させる雲でもあります。

アメリカでは竜巻は日常的に起こる気象事象のようで、竜巻が起こったときの避難方法が根付いているようです。竜巻専用の地下シェルターも販売されているようです。日本でもそろそろ竜巻対策が必要です。そこでアメリカに学ぶことにしましょう。

まずアメリカでは竜巻は地震よりも恐れられています。日本では地震よりも甘く捉えられていますが、局地的な被害は地震の比ではありません。地震では家は倒壊しても無くなりはしませんが、竜巻は家ごと吹き飛ばされ、跡形もなくなってしまうこともあります。

竜巻が起こりそうになったら…

・竜巻注意報や警報がでたら注意する
・地下室があれば地下へ逃げる
・2階以上の階にいる場合は1階に下りて部屋の中心に机の下などに背を低くして隠れる
・窓ガラスが強風で割れるので窓際を避ける
・車に乗っている場合は車ごと構造物に隠れる

【竜巻の予測方法】

夏から秋にかけて気温の変化が大きいときに発生する
大きい黒い雲が地上に吸い寄せられるように見える
竜巻は豪雨の最中に起こることが多い
夜間に発生することも多い
気圧が急激に低下するので耳鳴りがすることがある

…といわれてもなんかピンときませんね。捉えどころがないところも、竜巻の怖いところでもあります。