[139]タキメーター

「TACHY METER」

弊誌「日刊雑学美人」1/26号でクオーツのロレックスについて述べた。もとよりロレックスは手巻きか自動巻きのムーブメントしか使っておらず、クオーツのロレックスはニセモノだと言う話。

ロレックスはいい時計だ。私も愛用している。もっとも私のはオイスターデートという入門向きの安物であるがそれでも虎の子は虎というか、もうかれこれ30年くらい使っているが、いまだに現役なところがロレックスの凄いところ。

で、表題のタキメーターだが、これはストップウォッチ機能を使って、時速を計算するもの。つまりスタートの時にボタンを押し、1km地点を通過した時に再びボタンを押して秒針を止める。その秒針がさす、ベゼルといわれる文字盤の一番外に書かれた目盛りを読むことで、その数字が時速となるようになっている機能だ。

モータースポーツ用に開発されたタキメーター機能は、ロレックスでは「デイトナ」シリーズに搭載されている。デイトナシリーズは、ロレックスの頂点に君臨するシリーズで同時にクロノグラフと言う機能もついている。文字盤の中にさらに3つの文字盤があるのを見たことがあるだろう。これがクロノグラフと言うものだ。クロノグラフとは簡単に言えば高性能なストップウォッチ機能がついた時計をいう。

デイトナは安くても、75万円する。普通のモデルは100万円でおつりが来ないと思って間違いない。しかし、高価なブランド時計でも、宝石をちりばめたファッション時計はそのデザインや宝石が高いだけでムーブメントは安いクオーツだったりするが、ロレックスは違う。その機能が100万円なのだ。ロレックスの今も昔も変わらぬ人気の秘密はこの機能美にある。