[098]金融大臣

平成10年に発足した「なんじゃこれ?」というような大臣制度。案の定越智さんが凄い実績を作ってくれました。「私に言えば手心加えますよ」。ご立派。

実は私はこの事件が起こる前までは金融大臣なるものがホントに存在するとは知らなかった。俗称と思っていましたが、正式にあったのですね。

金融大臣(金融担当相)とは国家行政組織法第3条に基づく独立組織として平成10年12月に発足した金融再生委員会を代表し、金融行政全般を総括する国務大臣のこと。正式には金融再生委員長といいます。

再生委の主な仕事は、金融機関の破たん処理や資本注入、免許交付などを担当。再生委の下には金融監督庁があり、実際の検査監督など業務を委任してます。委員長は監督庁長官の任命権を持つため、越智さんは相当な権力があったといえます。再生委そのものは2001年1月に廃止され、今年7月に発足する金融庁に統合されることが決まっています。

それにしても、中央省庁に蔓延する権力に起因する「おごり」、なんとかならないのでしょうか?

【越智通雄手心発言】
金融再生委員会委員長在任中の2000年2月19日、栃木県の金融機関関係者への講演で、「検査の仕方がきついとかあったら、どんどん直接おっしゃってください。最大限考慮しますから」と発言。「手心発言」として論議を呼び、委員長辞任につながった。(ウィキペディアより)