[092]しもつかれー

私はもともとあまり好き嫌いはないほうでして、まぁ全然ないわけではありませんが出されれば全部食べてしまうというあさましい根性の持ち主です。しかし、その私をもってしても食べられないものがあります。それは「かれー」なのですが普通の「かれー」とは一味も二味も違う「しもつかれー」。栃木の方の郷土料理です。

節分を過ぎた初午(はつうま)の日。新巻き鮭の頭部、節分でまいた残りの豆、油揚げなどとニンジン、ダイコンをおろしたものを、酒カスとともに1日がかりで煮込んで作り上げた料理を「しもつかれー」といいます。元々は正月の残り物を用いた合理的な料理で、節分を過ぎた春といえ、北関東の寒い季節を乗り越えるのには栄養豊かな最適の料理といえるものです。

そもそも郷土料理というのはその地方の気候に大きく左右されます。おいしいからといって他の地方でその料理を作っても、なぜかおいしくないのは気候風土の違いのせい。北関東の冬は厳しく、節分に豆を撒いて鬼退治をすると共に健康にも気配りした生活の知恵なのでしょう。

しかし、これ。やっぱり食べられない。そもそも私は酒かすが苦手。その上シャケの頭は臭くて駄目。似たような料理の北海道の三平汁もそう言えば苦手だ。

ということで、おいしい「しもつかれー」の作り方、食べ方募集中!