[087]久助

日本古来のお菓子は、ヘルシーなものが多い。せんべい、おかきなども日本の伝統的なお菓子ですが、米としょうゆで焼き上げたシンプルさは海外でも評判が高いようです。

さて、せんべいやおかきの割れたり欠けたりした製品を「久助(きゅうすけ)」と呼びますが、その由来は?

品質には問題ありませんが、形が悪かったり、焼きムラがあったり、割れたりした規格外製品を久助と呼びます。

1)これは完全を意味する「十」に一つ欠けたから「九」であり、それが転じて「久助」になったという説。

2)その昔五助という職人がいたが、これがへまばかりした。「五助」と呼んでいたのを親方が怒りのため、転じて「久助」と呼んだという説。

3)吉野葛(くず)を「久助葛」とも言うことから、くず(二級品)と葛を掛けてそう呼ぶようになったされる説。

いずれもこれといった決め手に欠けるような気がします。