[022]北朝鮮

日本と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の国交正常化交渉を7年ぶりに始めるための日朝間の本格的な対話が、19日から北京で始まる。(朝日12/18)

先般の村山富市氏の訪朝はある意味で有意義だったと思います。とかく臭いものにはフタ的日本人ですが、北朝鮮問題は避けて通れないからです。昨年8月のテポドン発射に対し、日本政府は4項目の制裁措置を発表。すでに朝鮮半島エネルギー開発機構への資金拠出の凍結と日朝間のチャーター便凍結は解除されており、村山富市元首相の超党派訪朝団の成果を受け、これですべての制裁項目が解除されました。しかし実際の問題は解決されているわけではありません。いまだに北朝鮮は「拉致問題は存在」せず、「テポドン発射はあくまで人工衛星の発射」と主張しており、両国において妥協点を見い出すかはかなり難しい状況です。

問題を早期に解決するのは慌てない方がいいでしょう。なにせ北朝鮮です。普通じゃありません。まともな話は通じないと思った方がいい。拉致事件にしろ証拠はあるのに知らん振りし、テポドンにしたってあれは日本を狙ったものです。自国の主張だけするその態度は大人のものとは思えない。拉致事件関係者には申し訳ないが、日本も主張すべきは主張するのが筋だと思う。それが外交というものです。

過去北朝鮮に残した傷を日本は償わねばなりません。その負い目があるだけに更に複雑ですね。とりあえず食料の支援について「支援されたコメが直接、困って人のもとへ行っているかは不透明」であってもできるだけの事はして相手の感情がほぐれるまで待つしかないでしょう。

腹が減っていると人間いらつきます。北朝鮮は今非常に腹が減っているわけですから。満腹になれば話も進むんじゃないでしょうかね?