[085a]河童(かっぱ)

河(かわ)の童(わっぱ)と書いて「かっぱ」。日本古来の妖怪かと思いきや西遊記に出てくる沙悟浄も河童と同じルーツのようで、してみるとインドや中国から渡来したものか・・・

筆者の独断でありますが、河童というのは多分すっぽんの事であろうと思います。すっぽんといえばカメですが、実際に飼育してみるとカメとは言えない賢さがあり、これは絶対に河童だと納得する場面にしばしば遭遇します。

すっぽんは銭亀やミドリガメなどと同じようにホームセンターなどで簡単に購入する事ができます。で、同じカメだから他のカメと一緒に飼う訳ですが、しばらくすると色々な不都合が出てきます。

すっぽんはほとんど砂の中に潜っていて、たまに首をながーく伸ばし水面の空気を吸います。胴体は砂の中に入れたままです。横着です。餌を探す時は砂から出てきてすばやく動き、えさをアッというまに捕らえます。敏捷で獰猛です。一緒にカメを入れておくと、カメの脚に食らいつき食おうとします。

一方ミドリガメはのろまで、泳ぎもへた。目の前に餌があっても気がつかないくらいバカです。砂には潜らず、いつも水の中をうろうろしています。水槽のフィルターによく脚をすいこまれて動けなくなってたりします。すっぽんにかみつかれている事もしばしば。

民話に出てくる河童はやはりすばしこく、いたずらですが、反面憎めない愛嬌があることが多いですが、すっぽんはまさにこれです。獰猛ですが臆病なところもあり、脅かすと2、3日は砂から出てきません。顔つきは愛嬌があり憎めません。

すっぽんはカメというよりイモリに近く、原始的な生物で、病気に強く長生きです。河童の頭の皿は、長生きしたすっぽんの頭に水草が生えたのではないでしょうか。

ちなみにすっぽん雑炊はおいしいです!