[027a]ビールの話

宴会の季節です。飲みすぎ食べ過ぎに注意しましょうねー

昔はビールと言えば加熱処理したビンビールが主で、生ビールは専門のビアホールやビヤガーデンに行かないと飲めなかった。それがサントリーの純生だったかな?最初に生を瓶詰めしたのは。生ビールのすっきりした味わいを家庭で飲めるようにした功績は大きい。しかし、やっぱりどこか違うと感じた人も多いとはず。ビアホールやビアガーデンの生はどこか違うのだ。飲んだ時にクイクイ入っていく。飲みやすい。のど越しが良い。何が違うのか?それは注ぎ方による炭酸の含有量の違いが原因らしい。

ご存知のように生ビールのサーバーはビールの原液の入った生樽から炭酸で押し出して注ぐ。この注ぐ時に炭酸を如何に抜くかがプロの見せ所。一気に注ぐと炭酸が程よく抜けてすっきりした味わいになる。ちょぼちょぼ注ぐと炭酸が抜けないのでキツイ飲み口になる。更に老舗と言われるビアホールでは、その道60年と言うベテランは専用の注ぎ口を使っているらしい。

どういうのを使っているかというと、普通の蛇口みたいなカラン(注ぎ口)だ。居酒屋で使っているビールサーバーは、ジョイスティックみたいなカランでこれは手前に引くとビールが出てきて、向こうに押し倒すと泡だけ出る仕組みになっている。学生アルバイトでも簡単に注げる仕組みだ。一方名人が使う蛇口式のカランはただひねるだけ。種も仕掛けも無いこのカランで勢い良く注ぎ、ビールの分量も泡の量も見事規定の量になっている。さすがは名人と言われるだけの事は有る。ビールを勢い良く注ぎ、泡で蓋をすることによって最高の生ビールが誕生するわけである。

このビールを飲みたければ、まずお店でこのカランを使っているかどうかをチェックして、それからオーダーをしよう。アサヒ、麒麟、サッポロ、YEBISUの各直営の老舗といわれるビアホールではこのカランを使っている名人がいるという。