[832]快眠の常識~枕~

2022年4月29日

安心して眠ることを「枕を高くして眠る」とよく言いますが、枕はあまり高くてもよろしくないのですね。高すぎると疲れが取れませんし、呼吸を妨げ、いびきの原因にもなります。逆に低すぎると顔がむくむこともあります。枕は安眠のカギといわれるほど大切なものなので、ほどよい高さのものを選びましょう。一般的には4~7センチくらいの高さがいいようです。自分に合った高さのものを選びましょう。

枕は堅くても柔らかくても安眠できません。堅いと痛いし、柔らかすぎると頭が埋もれてしまい、頭部に熱がこもり寝苦しい夜となります。枕の素材は適度な固さと通気のよさから「蕎麦殻枕」がオススメ。通気のいいプラスチックパイプなども快適です。最近流行の低反発枕も使ってみましたが、やはり日本人には蕎麦殻枕が合うと思います。なお、蕎麦殻を使うときは、蕎麦殻が呼吸をして湿気を吸うため、週に一回は天日干しにすると良いようです。

枕には枕カバーをすると思いますが、この枕カバーは想像以上に汚れているものです。選択したのに匂いが落ちていないことはよくあることです。枕カバーを洗うときは洗濯用ではなく、住まいの洗剤を使うと汚れが落ちやすくなります。洗濯する前に汚れの部分に床やタイルの汚れ落としに使う住まいの洗剤をスプレーしておくのです。

先ほどのパイプ枕を洗う時は、丸ごと住まいの洗剤に一昼夜つけておき、その後洗濯機で洗います。干すときは中のパイプを新聞紙などに広げ、乾かします。完全に乾かしてから元に戻します。濡れたまま使いますとかえって臭くなってしまいます。

さて、枕といえば、北枕。死人を寝かす時に北枕にするので普段は忌みますが、じつは北枕は地球の磁場の関係で身体には良いそうです。試してみてはいかがでしょうか?