[816]タクシー

タクシーが初めて走ったのは東京。明治45年のことです。その後自動車の普及により大正13年に大阪で「円タク」なるものが登場。追って東京でも大正15年に登場しました。現在のタクシー業界の母体を作ったのはこの「円タク」制度であると言えます。

「円タク」とは市内ならどこまで走っても1円で走るもので、当時人気があったせいか全国に広まるまでになりました。その後メータが開発され、タクシー料金は距離で加算され時間で加算され、深夜料金まで取る高価な乗り物となってしまいました。

タクシーを「タクシー」として運転するには二種免許が必要です。普通免許では人を乗せてお金を取るという営業はできません。最近多く見かける「運転代行」は当初二種免許がいらず普通免許で営業ができました。しかし、結果的に客とクルマを運ぶという営業行為はタクシーと変わらないというお上の判断により現在では運転代行業は二種免許が必要になっています。

ちなみにタクシーに乗ってバックすると料金はどうなるかというと、距離に関する加算機能は停止し、時間の加算機能だけが働きます。だから、バックで目的地まで行くのを強制すれば時間計算料金のみで行けるわけですが、そんなことをしても時間がかさむだけですし、それ以前に不法行為として訴えられるでしょう。でも、止まる直前に「かちゃ」とかいってメーターが上がると「あっ」と思ってしまいます。

タクシーの屋根についている表示灯。色々なデザインがありますが、もしこれが点滅していたら、これは乗務員からのSOSです。車内で事件が発生しているかもしれないので、大至急警察に通報してください。