[803]QRコード

2013年5月25日

JOQR文化放送・・ではありません。

スーパーやコンビニなどでモノを買う場合、今はもうほとんどの店でバーコードによる読み取りになっています。レシートにも買った商品名が印字されていて何を買ったか後で知るのに便利です。一方で、値札とバーコードの価格設定が間違っている場合はレジ精算をしているときにそれとわからずデメリットもあることは確かですが。

さて、最近横線だけのバーコードだけではなく、白黒模様で隅に四角形が描かれているマークをよく見かけるようになってきました。

対応する携帯端末が普及したこともあって知る人も多いそのマークはQRコードと呼ばれます。バーコードが一方向「線」の読み取りだけに限られるのに対し、QRコードは「面」で情報が埋め込まれているので小さいけど情報量が多いということで、これからの主流となりうる2次元バーコードです。カメラ付き携帯端末が普及したこともあり、携帯端末で使うのに便利な点がありQRコードを利用した色々な携帯向きサービスが出てくると思われます。

QRコードの「QR」とは、Quick Responseの略称であり1994年にデンソーが開発したもの。純粋な日本の技術で、デンソーは商標登録など関連の権利を全部保有していますが、QRコードの仕様は公開しています。これにより誰でも無料で使えるようになっているわけです。太っ腹!

QRコードには色々なバージョンがあり、大きさも大小あります。当然大きい方が情報量も多く、またQRコードの特徴として「誤り訂正レベル」というのがあるのですが、これが強化されます。「誤り訂正レベル」はQRコードが印刷物に使われることが多いということを想定しているので、QRコード印刷面が汚れても正しく読めるようにする機能です。

いずれにしても、印刷媒体からのインターネットへの誘導は今までは難しかったのが現状。いちいち長いURLを打ち込むしかなかったのが、一発で読み込めるようになった意義は大きいです。たとえば、ニッセンなどの大手通販会社は、立派なカタログを作って通販を行なっていましたが、今度はその商品の横にQRコードをつければ、お客さんはそのコードを読み込んでその商品を買うことができるようになります。

どちらかというとネットに比べ、トーンダウンしている紙媒体のネット活用がQRコードで活性化することは間違いのないところでしょう。