[752z]政権交代か?

2013年5月18日

自民党の総裁選も小泉さんの圧勝で幕を閉じました。土壇場になって4候補で争うとはなかなか面白かったですね。しかし蓋を開けてみれば小泉圧勝。原因は簡単。総裁をやれるのは小泉さんしかいなかった、ということです。

今回の自民党総裁選の結果でわかったことは、やはり従前の自民党は崩壊しつつあるという現実です。自民党という政党は「カネ」がものを言う政党です。議員先生が地元や地元企業を優遇する、そのバックとなるのが「カネ」です。議員先生はカネで動いていたのです。これは田中角栄に象徴される戦後日本の成長の構造ともいえるものです。誰が悪いわけでもありません。私たちはそれを支持していたのですから。

その構造改革を打ち上げたのが小泉さん。自民党の各先生方も反対する余地はありません。しかし、構造改革が今まで得ていた自分の利益(甘い蜜)に及ぶと猛然と「けしからん」と反撃に移るのです。総論で賛成、しかし各論では反対するのが日本人の特質ですから。

しかし、今般の不況でカネ廻りが悪くなったのでしょう。各先生方もそろそろ腹のくくり時。ならば小泉にやらせてみよう、というのが自民党の総体的な考えだと思われます。

今回の総裁選は自民党員による自民党内の問題ですから、これで解決できました。しかし今度の総選挙は国民が相手ですからそうはいきません。自由党と民主党が一緒になって、自民党打破という構図は今までに無く現実感を帯びています。かろうじて自民党が生き延びているのは小泉さんのおかげです。国民はもうすでに自民党には愛想が尽きているのです。小泉さんだから何とかやらせているといえましょう。

国民は構造改革は自民党では無理だということにうすうす感ずいています。自民党はカネで動く政党です。これは自民党の伝統ですからしょうがないといえばしょうがない。その構造がいやで小沢さんはじめ皆さん離党してきたのです。

今の政治で問題なのは国家予算の使い途です。財源がないというのはウソです。カネはある。しかし今までどおり議員先生方の予算を先に確保すると、足りなくなるのです。だから議員先生には遠慮してもらわなければならない。これが構造改革です。同じ自民党の小泉さんにできますかな?いっそ政権交代したほうが話は早い、といえるのではないでしょうか。