[720]夢を憶えておく方法

夢って起きたとたんに忘れてしまいますよね?悪い夢ならいいけれど、いい夢は覚えておきたいし、できれば続きも見たい。

人の睡眠のサイクルは、まずノンレム睡眠から入り20分のレム睡眠と70分のノンレム睡眠を繰り返しています。夢を見るのは20分のレム睡眠中。ノンレム睡眠はそのあとに続く深い眠りです。このときには夢を見ません。また直前に見た夢はノンレム睡眠中に忘れてしまいます。

したがって夢を思い出すには、20分のレム睡眠からノンレム睡眠に移ったときに起きれば鮮明に夢を思い出すことができるってわけです。

画家のサルバトール・ダリは、スプーンを持ったまま椅子で寝て、深い眠りに入ったことにより落ちるスプーンの音で目覚め、直前に見ていた夢をたよりに創作活動をしたといます。これ実話。あなたもぜひやってみてください?

ところで、眠っている人を観察すると寝ているのに眼球が忙しく動いていることがあります。この時がレム睡眠中で、急速眼球運動(rapid eye movement)の頭文字を取ってレム(REM)睡眠と呼ばれています。

レム睡眠は様々な生理現象を起こします。身体は寝ているが脳は起きている。そういう状態なので、目はすぐ覚めるのですが身体がついていかないことが多いのです。脳は活動しているので性器の勃起は起こり、エッチな夢の最中で夢精をしてしまうのもこのレム睡眠中です。

また幼児はレム睡眠中の時間が長いため夢を見ている時間も多く、おねしょをしてしまうのも脳と身体の神経のギャップが原因といわれます。大人になるにつれレム睡眠短くなるのでおねしょもしなくなる。と同時に夢を忘れた大人になってしまうというわけです。なんかさびしいですねぇ。

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