[717]毒蜘蛛

2013年9月23日

だいぶ前ですが大阪でセアカゴケグモという毒蜘蛛が発見され大騒ぎになったことがありました。どこからか紛れ込んだものらしいですが、日本の気候では冬越しができず、定着はできないのでご安心を、という顛末だったと記憶しています。

日本は毒を持つ生物が少ないです。蛇にしろ蜘蛛にしろ致命症的な毒を持っているものはめったにお目にかかりません。ところが海外では毒を持つ生物は意外と多いですから渡航には気をつけなければなりません。

蜘蛛に限らず生物は自分を守るため、あるいは獲物を麻痺させるために毒をもつことが多く、それ以外のことには無駄に毒を使う事はほとんどありません。珍しがって触ろうとしたり、必要以上に怖がったりすると蜘蛛のほうでも驚いて攻撃に移ったりします。

毒蜘蛛といえばタランチュラが有名ですが、この蜘蛛も元々はおとなしい生物で毒も大したことはありません。しかしおとなしいからといって急に手でつかんだりするとびっくりして噛みつかれることがあります。タランチュラには立派な牙があり、怖がらせると威嚇する格好をとり、それでもダメな時は攻撃してきます。

むしろ毒よりも噛みついたときに付く傷から破傷風や感染症になるほうが怖いのです。もし噛まれたときには軽視せずに医者の診断をうけることは望ましいです。もし毒タンパクに対して、アレルギー反応が起った場合、深刻な事態になる可能性があります。これをアナフィラキシー(anaphylaxis)・ショックといいますが、毒素が直接引き起こす神経毒性ではおそらくヒトでは致命的問題にはなりませんが、アレルギーのほうは下手をすると死に至ることもあります。

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