[690]飽食と寿命

今は食べるものに困ることの無い日本ですが、目を世界に向ければ飢餓で苦しんでいる国はたくさんあります。日本も食料の半分以上を輸入に頼っているわけで、いつなんどき食料難に陥らないとも限りません。国際状況が悪くなっても食料を何とか確保しておく方策は必要でしょうね。なにしろ腹が減ってはイクサはできませんから。といっても戦争をするという意味ではありませんよ。

さて、戦後57年以上たち、戦中派といわれる人たちが高齢化を迎えていますが、この人たちいわゆる昭和一桁生まれの人たちは寿命は長いという結果がでています。この世代は、成長期に食べ物が無かった時代に育ち制限されてしまった世代です。寿命が長いのは成長期に食べるものが無かったからだというと学説があるそうです。

1.一生食べ物を制限したマウス
2.一生食べ物を制限せず自由に食べさせたマウス
3.成長期に食べ物を制限し、その後制限したかったマウス
4.成長期に制限せず、成長してから制限したマウス

この中で一番長生きだったマウスは3だったということです。また、一番短命だったのは2だったとか。

この結果を今の人間社会に当てはめると、戦中派は3にあてはまり、我々戦後派は2にあてはまるのではないでしょうか?

成長期に平気で使われていたいろいろな物質が続々と使用禁止になっている経過を考えると、あまり長生きできないのかな?と思ってしまう昨今です。

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