[683]電動スクーター

ちょっと前に流行ったキックボードに今度は電気モーターがついたものが売られています。イスがついたものを一般に電動スクーター、イスがついていないものを電動キックボードなどと呼んでいます。キックボードよりラクチンでエンジン式スクーターより安い電動スクーターですが、取り扱いにはちょっと注意が必要です。

というのは、キックボードやローラースケートなども基本的には公道走行は禁止なのと同じく、普通に売られている電動スクーターも公道での走行は禁止です。あくまでもサーキットや私有地での使用に限られるということです。となると利用価値はあんまり無いかも?

電動スクーターは道路交通法に照らした場合は、原動機付自転車に相当します。原付ならば免許携帯そしてヘルメット着用で公道は走れそうですが、そうは簡単にはいきません。公道を走るには車両に付帯する保安基準をも満たさなければならないからです。そしてナンバーを取得し、自賠責などの保険にも加入する必要があります。

公道を走ることのできる装備をした電動スクーターも市販されていますがいろいろな費用を考えるとエンジン式のスクーターに比べメリットがありません。パワーも完成度も価格もエンジン式のほうがメリットがあるのですから、「だったらエンジン式のスクーターでいいや」ということになります。

電動スクーターを敢えて乗るのは、電気使用のためクリーンであることはもちろんですが、好きだから乗るというのが正解でしょう。

ちなみにナンバー取得した電動スクーターは車道を走ることになり、歩道は走れません。ローラースケートにしろキックボードにしろ、街行く通行人をすり抜けて歩道をスイスイ走り去るのが快感なのですが。

日本の場合、こういう異端児的な新参者に対して法律は融通が利かないところが伝統だったりします。