[678]しめ飾り

注連飾りと書いて「シメカザリ」と読みます。

お正月といえば神社や神棚には「しめ縄」が張られます。また玄関や神棚の前には「玉飾り」が下げられ、そのほか玉飾りを簡略化した「輪じめ」というものがかまどや井戸、勝手口、トイレなどに掛けられます。これらはしめ飾りといい、神を祭る清浄な場所という意味があります。年神様をお迎えするにその場所を清め、しめ飾りで清浄を保つわけです。

しめ飾りは12月13日のすす払いのあと、20日~28日までの間に飾ります。門松と同じく29日と31日を避けて飾るようにします。

【しめ縄】

しめ縄は天照大神(あまてらすおおみかみ)が再び天の岩戸に入らないようにその入り口を縄で取り巻いたのが起源といわれています。神聖な場所として周囲から一線をひき、神聖を保つ縄張りとしての意味があります。

しめ縄には太い「大根じめ」と比較的細い「ごぼうじめ」があります。いずれも等間隔に稲妻型の白い紙「四手(しで)」をたらします。しめ縄は太い方(ない始め)を向かって右にするのがしきたりですが地方によっては逆のところもあります。

【玉飾り】

玉飾りは、しめ縄を輪に結んだものに、わらをたらし、中央に「裏白(うらじろ)」「ゆずり葉」「だいだい」「四手」などおめでたい縁起物を飾ったものです。

裏白はしだの仲間で裏が白く「二心が無い」と言う意味で使います。ゆずり葉は新芽が伸びるまで古い葉が落ちないので、家系が絶えないことを意味します。ダイダイも家系が代々続く希望を表します。四手とは男女二人の手のことで仲睦まじい夫婦を表しています。

しめ飾りは毎年更新し、去年のものは神社に持ちよりどんど焼きで災いとともに燃やすのがしきたりです。長年使ったり、また燃えるゴミとして出してはいけませんよ。

【関連記事】
[840]どんど焼き