[667]中吊り広告

電車に乗っていると暇であります。必然、通路の真中にある中吊り広告に目がいきます。ほとんどが週刊誌の広告。この中吊り広告の出来如何で週刊誌の売上が決定してしまうらしい。それほど重要な広告が中吊り広告なのです。

『次の中吊り広告をどうするか?』

週刊誌の編集長はそればかり考えているといいます。見出しは内容を象徴する必要があります。しかし、内容がわかりすぎてもいけません。売れなくなってしまうからです。見出しを見て、続きは雑誌を買って読ませる。そうさせるのが編集者の腕の見せドコロというわけ。

中吊り広告の手法は大体決まっていて、右のトップ(専門的にこう呼ぶらしい)は中高年男性向きの記事の見出し。左のトップは女性向。専門的な内容の右から、左にかけて徐々に万人向けの内容になっています。本当にそうなっているか?今度気にして見てみてください。

掲載する記事のネタでその週刊誌が売れるかどうか決まります。編集者は次のようなネタが喉から手が出るほどほしがっています。

1)誰でも知っている有名人の、誰も知らないハナシ
2)自分に降りかかるかもしれない危険情報
3)ここが知りたい最新情報のウソホント

売れた例としては、鳩山家に伝わる東大合格法(サンデー毎日)。政治家の鳩山家の議員は東大出身が圧倒的に多いのですが、その理由を検証した記事でした。この記事を掲載した号はバカ売れしたそうです。

しかし上記の売れるネタ三原則はそうそうあるものではありません。私もマガジンを書く上で気をつけているのは上記三原則。しかしそうはありませんね。ということで平凡なネタが多い昨今です。